2014年2月11日06時26分

バチカン大使に論文盗用の前独閣僚 外務省「適材適所」も疑問の声

【CJC=東京】ドイツの次期バチカン大使に、論文盗用疑惑で閣僚辞任に追い込まれた神学者のアネット・シャバン前教育相(58)が3日までに内定したことで、人選を疑問視する声が上がっている。

デュッセルドルフ大学は、シャバン氏が1980年提出した博士論文に盗用があったとして昨年2月に博士号を剥奪した。同氏は野党の批判を浴び、教育相を辞任した。

外務省報道担当は、「大使は資質で選ばれる。適材適所だ」と述べた。着任はラインハルト・シュウェッペ大使が引退するのに伴うもので今夏の見込み。