2013年12月12日17時45分

【CFNJ聖書学院コラム】「聖霊のバプテスマ」主ご自身を味わう(1) 富田慎悟・新宿シャローム教会ユースパスター

富田慎悟・新宿シャローム教会ユースパスター(写真提供:CFNJ聖書学院)

■イエス様と、思いっきり繋がり、思いっきり離れる!

私たちは、見たことも食べたこともない食べ物を知ってるとは言えません! それと同じように、イエス様を頭で知っても、それで実感できたとは言えません。これからもっとイエス様を味わい、繋がり、イエス様の命の中に生きていく、そのことをこれから一緒に発見していきたいと思います。

私は15歳の時に初めて、イエス・キリストを自分の救い主として告白し、洗礼を受けました。我が家はクリスチャンホームではありませんでした。自分が中学生の頃に、私の母親がいきなり教会に行き始めたんです。

母は、私が今まで全く教会に行ったことがないのに、突然ある日曜日の朝起きたら、「早く用意しなさい! 教会に行くから!」と、私を教会に連れていきました。私はとてもショックでした。

私はその日、教会に行き、礼拝に参加しました。そしてその日の内に「あなたイエス様を信じますか?」と言われて、「はい!信じます」と言いました。そしてそれから2カ月後には洗礼を受けました。ものすごく早くイエス様を信じ、ものすごく早く洗礼を受けました。

しかし、主から離れるのも、ものすごい勢いで離れてしまいました。それは18才から20才にかけての頃です。その時私は、人生に何の希望も目的もなく、心の中にいつも失望感がありました。生きる意味など何もなかったんです!

でもそこで私はひとつの決心をしました。それは、どうせしょうもない人生だったら、思いっきりしょうもない人生を生きてやろうと! どうせ意味のない人生だったら、思いっきり意味のないことをやろう! と決心しました。

そして、その月に最後にもらった給料を手に、ひとつのビジネスをスタートしました。そのビジネスとは、ギャンブルでした。全然ビジネスとは言えませんが、数週間は本当に面白くて、数万円から始めたそのビジネスが、2カ月経ち、80万円に増えました。

でもやがて心の中に虚しさが広がり、それがどんどん増し加わっていきました。いつも虚しくて虚しくて、その虚しさが心から消えませんでした。

ある夜、もう我慢できなくなり、押し入れの中にあった段ボールの中から聖書を引っ張り出して読みました。どこを読んだか覚えていませんが、その中の1つの言葉が私の心に突き刺さりました。それは「自分の手で働きなさい」という言葉です。その1節を読んだ瞬間、その言葉は、私の心の中を突き刺しました。そしてその後、その言葉がまるでエコーのように耳に響き続けました。

やがてそれを境にギャンブル生活はうまくいかなくなりました。そして仕事を捜しました。捜している時、1つの求人募集が目に入りました。それは日本料理屋さんの求人募集でした。私はどこでも働こうと決めていたので、すぐ電話しました。そして翌日に面接があり、その次の日から働くことが決まりました。私はとても喜びました。働くのはいいことですね! でもこの日本料理屋で働いた1年間が、私にとって本当に大きなチャレンジの時となったんです!(続く)

●このコラムは、CFNJ(クライスト・フォー・ザ・ネイションズ・ジャパン)聖書学院発行の「CFNJ NEWS」(2013年6・7月号)から転載しています。YFN(ユース・フォー・ザ・ネイションズ)2013のメインスピーカーとして富田慎悟牧師が語ったメッセージです。YFNで語られたメッセージは、全て無料で視聴することができます。YFNのホームページ(外部リンク)にアクセスしてください。

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富田慎悟(とみた・しんご)

新宿シャローム教会のユースパスターとして複数の礼拝をリードし、現在は24時間365日の祈りの家「SHOP(Shinjuku House Of Prayer)」のディレクターも務めている。また、日本各地の若手の牧師達と祈りのネットワークを持ち、日本各地で祈り会を行っている。

CFNJ(クライスト・フォー・ザ・ネイションズ・ジャパン)聖書学院

1985年4月にチャールズ&ダイアン・グリコ夫妻により、教派を越えたすべての神に仕えたいと願うキリスト者のための短期聖書学院として北海道に創立された。以来、聖霊に満ちた多くの働き人を送り出し、日本における神の栄光の訪れと「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を伝えよ」の命令を成就するために前進している。

学院は、石狩市の閑静な住宅街の中にあり、自然豊かで雄大な茨戸川に接し、花や緑があふれる静かな環境にある。学生が充実した学院生活を送れるように、専用のホールを設置した校舎をはじめ、インターネット接続を完備した図書室、専用の音楽室、児童ミニストリーのためのキッズホール、独身寮、家族寮など最適な環境を用意している。

■外部リンク:CFNJ聖書学院ホームページ

YFN(ユース・フォー・ザ・ネイションズ)

1996年、各教会の若者達が自発的に互いに呼びかけ、教会間の違いを乗り越え、一致して働いていこうと企画された事から発足した。その後、CFNJ聖書学院の覆いの元で札幌を中心とした北海道の諸教会と協力、一致して、若者主導の力強い青年キャンプを毎年企画している。

■外部リンク:YFNホームページ