2007年7月31日17時30分

YWAM関係者襲われる 地元ヒンドゥー関係紙の影響か インド

インドで活動していたユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)の関係者が23日、世界ヒンドゥー協会(VHP:Vishva Hindu Parishad:World Hindu Council)のメンバーだと見られるヒンドゥー原理主義者に襲われたことがわかった。英国クリスチャントゥデイが29日、報じた。

現場に居合わせた目撃者がキリスト教人権監視団体であるICC(International Christian Concern)に語ったところによれば、襲われたYWAM関係者はカマル・カンタ氏。インド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州のクル地区で、妻と子ども2人と共にいたところ、少なくとも4人に襲われた。

目撃者はICCに対し、「家族と一緒にいたカンタさんは、そのとき信者の家で行われていた祈祷会に参加していた。4人の見知らぬ人たちがその家に押しかけ、彼に外に出るように言い、彼らと共にカンタさんが外に出ると、彼らみんなが(カンタさんの)改宗を非難しながら、殴り始めた」と述べている。

今回の事件は、地元のヒンディー語日刊紙ダイニック・ジャグランの影響があると見られている。同紙はここ2年間、「キリスト教徒が牛肉を食べている」「(キリスト教徒が)ヒンドゥー教徒を強制的に改宗させている」などとキリスト教徒に害が加わるよう刺激する記事を掲載していた。

一方、同州では昨年12月、ヒンドゥー原理主義者の圧力などによって改宗を禁止する法案が議会を通過している。法案は現在州知事によって承認された段階で、細則などはまだ決まっていない。