2013年8月20日16時05分

被災地牧師「祈りが寄り添う力になる」東京で震災復興祈願

被災地復興を祈る参加者たち=11日、東京都新宿区の淀橋教会で
 東日本大震災から2年5カ月となった11日、第29回東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会が東京都新宿区の淀橋教会で開かれ、教派を超えて集まったキリスト者が被災地の復興を祈った。祈祷会は、日本プロテスタント宣教150周年記念大会の実行委員らが中心となり、震災1カ月後の2011年4月11日から毎月開いている。

 この日は、宮城県塩釜市にあるキリスト塩釜ともしびチャペル牧師の平島望氏が参加し、聖書のメッセージを語った。平島氏は、突然の大地震で囚人が逃げてしまったと思い込み、剣を抜いて自殺しようとした看守に対して「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる」と語ったパウロの言葉(使徒言行録16・28)を引用し、「パウロを通して、イエス様が、私はここにいる、自害してはいけない、自分の人生を絶望してはいけない、あきらめてはいけないとおっしゃっている」と説いた。また、「本当に苦しい中にあるときに、クリスチャンの祈りがある、教会の祈りがあるということを私たちに教えてくれている」と語った。

 平島氏は、「遠く離れている東京で祈ってくださるみなさんのその祈りが、被災者お一人おひとりの支えになり、寄り添う力になる」と語り、「さらにこの祈りを続けていただきたい」と訴えた。