2013年7月2日09時45分

ルカの福音書身読の手引き(26) 宮村武夫牧師

宮村武夫牧師

それを行う人たち
ルカの福音書6章46節~49節

[1]序

今回は、6章17節から読み進めてきた平野の説教の締めくくりの部分。平野の説教は、弟子たちの中から使徒たちを選出する記事(12~16節)の直後に位置しています。平野の説教で教えられていることは、弟子たち使徒たちにとって何よりも必要なこと。

[2]主イエスを信じるとは

(1)「わたしのもとに来て」
(2)「わたしのことばを聞き」
(3)「それを行う人」

[3]岩の上に土台を据えて

(1)パウロも信仰の歩み、信仰の生活を建築のたとえを用い、土台の大切さを強調。コロサイ2章7節、「キリストの中に根ざし、また建てられ、また、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかり感謝しなさい」。

(2)ある宗教改革者は、このように説き明かしています。
「自分自身を否定するほど深く掘らない者はすべて、人間精神の虚栄や不安定に従って、砂の上に立てているからである。」(カルヴァン)

(3)参照ヤコブ1章22節、「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません」。

[4]結び

(1)主イエスのことばの権威。応答として従順、服従。

(2)聖霊ご自身の導きとみことばにより、つねに改革される教会。

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宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。