2007年7月26日04時28分

タリバーン「人質1人を殺害」 キリスト教会が全世界に祈りを要請

人質解放に向けた交渉が続けられているとの知らせで緊張が途切れ、思わず泣き出す人質の家族


 アフガニスタンで奉仕活動をしていた韓国人クリスチャンの一行が、19日に旧支配勢力タリバーンの武装グループによって拉致、拘束された事件で、タリバーンのスポークスマンとされる人物は25日、韓国人人質23人のうち「男性1人を殺した」と話した。殺害された男性の身元について韓国メディアは、「一行を引率していた40代の牧師」と報じている。キリスト教会は、一日も早く事件の平和的解決が実現し、一人でも多くの人質が無事帰還できるよう、全世界に祈りを呼びかけている。



 韓国の聯合ニュースは25日夜、韓国政府消息筋の話として、人質のうち8人が釈放されたと伝えた。しかし、タリバーン側は「要求が通らなければ、さらに人質が殺害されるだろう」と強硬な姿勢を崩しておらず、緊張状態が続いている。



 世界福音同盟(WEA)は、事件の平和的解決策が一日も早く得られるよう全世界に祈りを要請。世界教会協議会(WCC)のサムエル・コビア総幹事は24日、人質となった韓国人クリスチャンたちの無事帰還を祈るとの書簡を、韓国キリスト教教会協議会(KNCC)に送付した。