【CJC=東京】昨年11月に北朝鮮で逮捕され、起訴された韓国系米国人ケネス・ペ・ジュンホ氏(44)に対し、北朝鮮最高裁判所は4月30日、「反共和国敵対犯罪」を行ったと認定、労働教化刑(懲役)15年の判決を言い渡した。
昨年11月3日に観光目的で訪朝したペ氏は北朝鮮北東部の中ソ国境に近い羅先市を旅行中、「コッチェビ」と呼ばれる孤児となった浮浪児を撮影したことが、体制を転覆しようとしたとして逮捕された。
ペ氏は中国・大連で北朝鮮専門の旅行会社を運営しているとされているが、「敬虔なキリスト者」として北朝鮮への食糧持ち込みを図り、またその窮状を人道問題として広く訴える行動に出ていたことで、北当局が逮捕をねらっていたとも見られる。宣教団体とのつながりも取り沙汰されている。