2013年1月17日23時30分

「イスラエルの救いなしに神の国は来ない」 断食祈祷聖会2日目

断食して祈る参加者たち=15日、東京都新宿区の東京中央教会で
 「断食祈祷聖会2013」(同実行委員会主催、日本福音同盟(JEA)協力)は2日目の15日、午後4時の集会でキリストの栄光教会牧師でBFP(ブリッジズフォーピース)専任講師の川端光生氏が「イスラエル」をテーマに講演した。川端氏は、反イスラエル側の偏った情報がマスコミの報道を通して世界中に広がっている現状に危機感を示しつつ、「イスラエル側からは異なる現実が見えてくる」と指摘した。一方で「100%正しいから(イスラエルのために)祈るべきだと言っているのではない」としたうえで、「ユダヤ人が悔い改めてイエス・キリストを信じ、祝福の民となる使命に立ち返らなければ神の国は来ない」と語り、教会がイスラエルのために祈ることの重要性を強調した。

 川端氏は、約1700年間にわたってユダヤ人を迫害した教会の負の歴史について説明し、キリストからユダヤ人を遠ざけた責任が教会にあることを指摘した。

 そのうえで、教会がユダヤ人に対してなすべきこととして、(1)千数百年間の迫害の歴史を悔い改めること(2)ユダヤ人の傷が癒やされ、教会と和解できるように、ユダヤ人に謝罪すること(3)旧約聖書でイスラエルの役割を正確に理解すること(4)ユダヤ人の心がキリストに開かれ、イスラエルの信仰が回復されるように祈ることを挙げた。

 さらに、イスラエル情勢について「軍事力ではイスラエルに勝利の日は来ない」と指摘し、高い技術力によって世界に貢献することで存在が認められるなど、平和的解決が実現するために祈るよう求めた。また、日本の教会がイスラエルの祝福を祈ることを求め、「この祈りに加わることは、アブラハム契約の通り、日本の教会に大きな祝福をもたらす」と語った。