2007年7月5日14時03分

人形を使った新スタイルの伝道 杉岡広子「聖書人形展」 17日から神戸、宮崎で

「聖書人形で綴る十字架の道行き」の2番目のシーン。イエスが十字架を担がされる場面が再現されている=バイブルドールミニストリー提供

 聖書に描かれている場面を人形を用いて再現し福音を伝えるという新しいスタイルのキリスト教伝道を行っている聖書人形作家、杉岡広子さんの聖書人形展が17日から始まる。会場は、兵庫県神戸市のクリスチャンセンター神戸バイブルハウス(17〜19日)と宮崎県宮崎市のイリス九電キレイ・ライフプラザ(8月1〜5日)の2ヶ所。


 杉岡さんは、02年に夫の杉岡直樹宣教師と共に近畿福音ルーテル教会のタイ宣教師としてタイ・バンコクに移住。「バイブルドールミニストリー」として、タイで人形を用いた伝道を展開する。昨年のイースターでは、聖書人形による受難劇「ウォーター・オブ・ライフ」で人形を製作し、今年はタイ・ルーテル教会、バンコクスカンジナビア教会、チェンマイ日本語教会などで聖書人形の展示会を開いた。


 今回は日本で初めての展示会となる。テーマは、「聖書人形で綴る十字架の道行き -Via Dolorosa-」。イエスが死刑の宣告を受ける場面から、イエスが復活する場面まで全15シーンが展示される予定だ。杉岡直樹宣教師は、「ノンクリスチャンの方もキリスト教美術展という感じで抵抗なく来ることができ、抵抗なく聖書の言葉を読んでいただける機会になると思います。伝道の良い機会になればと願っています」と今回の展示会への期待を語る。


 人形は、タイ産の特殊な粘土を用いて作られている。アクリル絵の具等で比較的色を付けやすく、聖書に描かれている各シーンが細かいところまで表現されている。言葉によらず、人形によって再現された聖書の各場面は、年齢、性別、国籍を超えて福音のメッセージを人々の心に伝えてくれる。


 杉岡広子さんは、宮崎県で画家・目野順也の長女として生まれる。幼少時代から絵画、手芸等に興味を持つようになり、会社員時代はアマチュア劇団で舞台衣装を担当。98年にカルフォルニア・ルーテル聖書学院に入学し、その後杉岡直樹宣教師と結婚。01年にCS御言葉カード作成のために人形を作ったのがきっかけとなり、02年3月から3年間日本福音ルーテル教会月刊誌「るーてる」福音版で聖書人形が掲載される。02年8月にタイ宣教師として移住し、現在に至る。


 展示会は両会場とも無料。詳細は下記を参照。また、これまで展示された聖書人形の画像はバイブルドールミニストリーのホームページ(http://www.bibledollministry.com)で一部が公開されている。




■ 杉岡広子「聖書人形展」 聖書人形で綴る十字架の道行き ■



神戸会場

日時:2007年7月17日(火)〜19日(木) 11:00〜17:00

    ※ 17日は12:00から、19日は16:00まで



場所:クリスチャンセンター神戸バイブルハウス

    兵庫県神戸市中央区磯上通4‐1‐12 (電話:078・252・1966)



宮崎会場

日時:2007年8月1日(水)〜5日(日) 9:00〜17:00

    ※ 5日は16:00まで



場所:イリス九電キレイ・ライフプラザ

    宮崎県宮崎市橘通西4‐2‐23 (電話:0985・31・7075)