2012年9月27日16時41分

グローバルデジタル神学図書館、神学知識共有の新たな次元へ

GlobeTheoLib立ち上げ当時のプレゼンテーションの様子(写真提供:Globethics.net)。
 世界教会協議会(WCC)とスイスジュネーヴに拠点を置くさまざまな専門家、組織、個人による倫理的視点や洞察を共有することを促進するグローバルネットワークGlobethics.netがオンライン神学図書館「GlobeTheoLib」を開設してから1年が経過した。

 同オンライン神学図書館では、世界各国の数千件もの神学に関する記事、論文その他文書に自由にアクセスすることができる。1年が経過して現在では1万人以上ものユーザーによる登録がなされており、60万件以上の神学論文全文に自由にアクセスすることが可能になっている。同図書館には、中国語、英語、フランス語、ドイツ語およびスペイン語で書かれた文献が保存されている。

 同神学図書館では、神学文献をさらに可視化し、互いの情報を交換することで新たな創造的視点を生み出すためのデジタル世界における新モデルを提供しており、さまざまな教派の神学文献が世界的に共有されることで、エキュメニカル運動のさらなる促進が期待されている。

 同図書館創設者でエグゼクティブ・ディレクターのクリストフ・スタッケルバーガー博士は「この図書館の強みは、異なる教派の神学文献を相互にオンラインでつなげる橋渡しの役割を形成することで、新たなネットワークを生み出すポテンシャルを有しているところにあります」と述べている。

 またWCCエキュメニカル神学教育国際プログラム調整役のディエトリッチ・ワーナー博士は、「デジタル図書館立ち上げのプロジェクトによって、神学知識を共有する量的な突破口となり、南半球の国々の間で、西側諸国と東側諸国、および北半球と南半球の国々の間で、それぞれの神学教育資料を共有することが可能になります」と述べている。WCCとGlobethis.netはさらにオンライン神学教育機関の設立においても協働している。

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