2012年3月17日20時41分

WCC、ウィリアムズ博士のリーダーシップと貢献に謝意

カンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ博士(写真提供:WCC)。
 英国聖公会カンタベリー管区は16日、聖公会霊的指導者であるカンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ博士が今年一杯で大主教の座を退き、来年1月から英ケンブリッジ大学マグダレン・カレッジで教職に就く予定であると発表した。 

 これに伴い、世界教会協議会(WCC)は、ウィリアムズ博士が数年間にわたってWCCの活動、およびエキュメニカル運動に多大な貢献をしてきたことに感謝の意を表した。

 WCC総幹事のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト博士は、「ウィリアムズ博士が、カンタベリー大主教として諸教会に識見を与え、エキュメニカル運動に貢献されてこられたことに感謝します。ウィリアムズ博士は教会の一致、正義と平和の実現に強く献身をされておられました。これからのウィリアムズ博士のお働きも良いものとなることを願っています。ウィリアムズ博士はさらに多数の著書を執筆されました。公共社会に対しても識見を与え、信仰や人生に関する問題についてもキリスト教の信仰をはっきりと明言する広報者としての役割を果たしてこられました。ウィリアムズ博士の道徳観、倫理観の向上、社会問題への関心を向けるご活動において、多大な貢献をなされました。ウィリアムズ博士は先月末に私たちWCCの本部に訪れ、私たちの活動のさらなる可能性や関係性の強化のための力強いメッセージを頂きました」と謝意を述べた。

 ウィリアムズ博士は2003年からカンタベリー大主教の座に就き、英国聖公会、世界アングリカンコミュニオンの霊的指導者としての活動を行ってきた。神学者としても名高いウィリアムズ博士は、これまでいくつかのエキュメニカル運動に関わってきた。