2012年2月7日13時02分

コーラン侮辱容疑の青年、保釈認められず

 【CJC=東京】コーランを冒涜したとしてパキスタンのラホール近郊シャーダラの警察が証拠もなしにキリスト者のクラム・マシさん(23)を2011年12月5日逮捕した。お茶の用意をするためにコーランを数ページ燃やした、と雇い主のズルフィカル・アリ氏が訴えたもの。マシさんの保釈は認められなかった。米宣教専門コンパス通信が1月31日報じた。

 マシさんは雇い主と口論しただけで不当逮捕だ、と語っている。

 パキスタンの侮辱法では意図的にコーランを侮辱したり、不敬な引用を行ったものは終身刑という規定がある。

 マシさんの弁護士は、証拠もなしに伝聞だけで逮捕したとして、保釈を請求した。しかし予審判事は、宗教感情を考慮し、不慮の事態を引き起こさないためにも保釈は認められないと請求を拒否した。