「現代は、物質が豊かであることが幸せの条件であるかのように考えられています。しかし、私自身が実際にほしかったすべてのものを得た時に感じたものは空虚でした」。『いつも喜んでいる人の7つの秘訣』を執筆した奥田英男さんに話を聞いた。
2017年11月12日7時02分
わずか200ページ余りの新書であるにもかかわらず、読み通すのに2週間かかった。著者はフランス在住の比較文化史家であり、カトリック信者でもある。この視点が本書を他のキリスト教史とは異なる存在に押し上げている。
2017年11月02日16時29分
「ひまわり」(1888年)など、大胆な色と筆遣いによる作品で知られるフィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90)。本書は、彼が常に内面に抱えていた宗教的なものに焦点を当て、その芸術を論じた全く新しいゴッホ論。
2017年10月27日9時51分
本書は「わたしたちと宗教改革」シリーズ第1巻として発刊された。今年(2017年)がルターの宗教改革から500年ということもあり、さまざまな「宗教改革本」が出版されている。その中で本書は白眉だと言っていい。
2017年09月09日6時56分
本書は、無教会の知識人として一般にも広く知らる矢内原忠雄について、キリスト者、「預言者」としての貌(かお)にも着目し、新しい視点から、矢内原が真に語ろうとしていた思想の内実に迫る。
2017年09月07日6時53分
写真家の中西裕人氏による『孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス』(新潮社)が8月に刊行された。日本人として初めて正教会の聖地であるアトスを公式に撮影し、そこでの体験を綴(つづ)った写真紀行だ。
2017年09月03日6時42分
4月に発売された込堂一博さんの新著『人生の先にある確かな希望』(イーグレープ)は、5人の有名なクリスチャンの終末期の過ごし方から「終活」のヒントが与えられる、伝道にも使いやすい小冊子だ。
2017年08月28日6時24分
クリスチャンを主人公にしてその信仰の葛藤を描ける日本ではまれな作家である下田さんの最新作。ぜひこの夏、その物語世界に入って、人間の魂の真実、キリスト教信仰の深みに触れてみてはいかがだろうか。
2017年08月19日6時11分
聖心会のシスターとして60年以上もの間、人々の心に寄り添って歩んできた鈴木秀子さんの新著『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』(致知出版社)が先月25日発売された。
2017年08月09日7時08分
後藤敏夫著『神の秘められた計画』(いのちのことば社)の出版記念会が7月31日、都賀ブラザビル5階オリーブ山教会(千葉市)で行われた。司会は三浦春壽氏が務め、吉川直美氏、松元保羅氏、宮村武夫氏、関野祐二氏がスピーチをし、約50人が耳を傾けた。
2017年08月07日6時20分
ルター研究の第一人者で、日本福音ルーテル教会の重鎮である徳善義和(とくぜん・よしかず)氏により、マルティン・ルターの生涯が分かりやすく綴(つづ)られた格好の入門書。
2017年07月30日6時11分
本書は、プリンストン在住のフリージャーナリスト、冷泉彰彦氏の新刊である。トランプ政権誕生を踏まえ、どうしてそのような米国になっていったのか、を映画というフィルターを通してつまびらかにしようとする意欲作である。
2017年07月25日16時39分
『見えない涙』(亜紀書房)は、批評家・エッセイストとして活躍する若松英輔さんによる初めての詩集。東日本大震災以来、心に生まれた言葉を大切に綴(つづ)ってきた26編の詩が収められている。
2017年07月20日4時17分
世界累計1800万部を越える超ベストセラー作家にして、リーダーシップの大家、ジョン・マクスウェル。彼がかつて牧師であり、その牧会理念に基づいて「リーダーシップ」を語り出したことをどれくらいの方がご存じだろうか?
2017年06月27日7時21分
マザー・テレサの珠玉の言葉を温かい絵とエッセイで紹介する好評シリーズ第3弾、『ほんとうの自分になるために』が、PHP研究所から今年4月に刊行された。文をカトリック宇部教会主任司祭の片柳弘史神父、絵をRIEさんが担当している。
2017年06月12日11時56分
ストレートなタイトルである。テレビドラマの影響か、「~役に立つ」はちょっとした流行語なのかもしれない。本書は、キリスト教的世界観をカトリック的視点から、誰でも理解できるように解説してくれている。組織神学的トピックスがほぼ網羅されているのも秀逸である。
2017年05月01日18時52分
建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが約90年前に著し、長らく絶版となっていた『吾家の設計』『吾家の設備』が、現代の人々にも読みやすく編集され、創元社(大阪市中央区)から完全復刻された。
2017年04月30日6時50分
著者の渡瀬氏は、初めからトランプ優勢を伝え、しかもその分析も丁寧に行っている。特にセンセーショナルな言葉が飛び交う最近のメディアに対する辛辣(しんらつ)な批判は秀逸である。
2017年04月26日17時29分
自分の教派がカトリックでもギリシャ正教でもない、ということは分かっていても、そのルーツがルターに行き着くということに今一つリアリティーを感じられない方もおられるだろう。本書はそういう方にこそ手に取ってもらいたいものである。
2017年04月12日18時07分
まず、タイトルにだまされてはならない。「悪魔の―」となっているが、中身は至って実践的な大学生向け指南書である。しかも「神学」という概念をここまで敷衍(ふえん)して実学とリンクさせている書物は近年お目にかかったことがない。
2017年04月04日18時46分