山口光司祭と河口哲也司祭、Worldwide Anglican Church の主教に任命

2018年8月22日22時45分 印刷
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Worldwide Anglican Church(WAC)の主教に任命されたディアコニア教会主任牧師のテトス山口光司祭(左)と、同教会助任牧師のミカエル河口哲也司祭
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単立・ディアコニア教会(神戸市)主任牧師のテトス山口光司祭と、同教会助任牧師のミカエル河口哲也司祭が11日、Worldwide Anglican Church(WAC)の主教に任命された。WACは約100年前に南アフリカと米国で生まれた聖公会。現在はウガンダに総大主教座を置き、米国やアフリカ、インドなど5大陸に広がり、延べ800人の聖職者が700の教会区を管理している。日本ではディアコニア教会を引き継ぐ形で信徒約50人がいる。WACではこれまで日本を直接管轄する主教が不在だったが、2人が任命されたことで日本宣教により重点を置くことができるようになる。山口、河口各被選主教はそれぞれ、WAC日本管区の神戸教区と大阪教区を担任する。

主教按手式の日程や場所などは現在のところまだ決まっていないが、河口被選主教によると、WAC総大主教座があるウガンダの首都カンパラで行われる可能性が高いという。日本で行われる場合は、WACのクリストファー・ルワンガ総大主教の特使であるイサク佐藤俊介大主教(アジア総管区)によって行われる。

関西学院大学卒業後、米国の独立聖公会で司祭に叙任された山口被選主教は、日本聖公会の第8代首座主教を務めた八代斌助(ひんすけ)主教(1900〜70)の孫に当たる。伯父の欽一(きんいち)主教(神戸教区、24〜91)、第14代首座主教を務めた叔父の崇(たかし)主教(31〜97)に次いで、一族からは4人目の主教となり、次のようにコメントした。

「私自身は日本聖公会から独立して牧会をしていたため、主教になるとは夢にも思っていませんでした。しかし、90歳の母は主教の娘であり、姉であり、妹であり、この度、母となりました。プライドが高く、大変厳しい人で、『神様の仕事をするのにふさわしくない人が主教に選ばれたら3日で死ぬ!』と口癖のように言っておりますが、とりあえず私は3日間ルールはクリアして生きていますから、何とか神様に許されたのでしょう(笑)。祖父の口癖は『愛し愛され、赦(ゆる)し赦され』でした。今までは日本国内での活動が中心でしたが、これからは Worldwide に活動の場を広めていきたいと思います。世界平和のためには武力ではなく、キリストの愛と赦しの精神こそが必要ですから。小さな働きかもしれませんが、やがては世界平和という大きな目標を達成できると確信しております」

また英知大学卒業後、ディアコニア教会で司祭に叙任された河口被選主教は、次のように語った。

「この話をルワンガ総大主教様から聞き驚きました。特使の佐藤大主教様から『日本でWACを広めてもらえないか』と依頼をいただきましたが、このような務めが自分にできるのかと悩みました。どうぞご指導ご鞭撻(べんたつ)の程よろしくお願い致します」

WACは20世紀初頭、被選主教であった南アフリカ出身の初代主教であるジョージ・アレキサンダー・マグワイヤが、黒人であることを理由に当時のアングリカン・チャーチ(英国国教会)首脳らから主教按手を阻まれ、それに反発した南アフリカや米国出身の黒人聖職者や信徒らが立ち上げた。そのため、現在もアングリカン・コミュニオン(全世界聖公会)とは一線を画している。しかし河口被選主教は、アングリカン・コミュニオンの一員である日本聖公会には、主教に任命されたことなどを報告し、「『分裂ではなく一致を』を目指してWAC日本管区は進んでいきたい」と話す。WACの日本語名はまだ正式には決まっていないが、決まれば日本聖公会にも公示し、告知に協力してもらうなどエキュメニカルに活動を進めたいとしている。

日本で2人の主教と2つの教区が誕生したことを受け、佐藤大主教は「宗派や教派を超え、お祝いのメッセージを頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます」と感謝の意を示した。また「黒人(私たちの人種のため)の教会」をスローガンに始まったWACの歴史や新主教の人柄などについて触れ、次のように語った。

「(WAC設立)当時は白人による黒人に対する根深い人種差別や暴力が横行する暗黒の時代でした。教会の先人たちは、不条理と差別の解消を祈り、身も心もささげてそれに反攻しました。南アフリカではアパルトヘイトに抗戦し、米国ではキング牧師と協同して公民権運動を先導しました。教会は複数の犠牲者を出しましたが、互いに愛し合い、赦し合い、平等で自由に生きられる社会を興そうと、聖職・信徒は一生懸命に働きました。

歳月は流れ3万人に及ぶメンバーを抱えた『黒人の教会』は役割を終えて衰退しましたが、その後『万人の教会』へと生まれ変わり、今日も存続しています。現在WACは、ウガンダにある総大主教座を中心に、延べ800名の聖職者が5大陸にちりばめられた700の教会区を管理しております。

日本においては今般、神戸教区に山口光主教が、大阪教区に河口哲也主教が教区主教として着任致しました。神様からの召命があったのでしょう。両主教共に敬虔で、よく学んでいて、経験があり、物事をわきまえており、牧者になる準備ができていた者たちでした。

現代の日本社会においても、まだ数多くの差別が残存しています。また新たな対象への偏見や差別が生まれています。他人に対する思いやりや、いたわりといった人権尊重意識の希薄さが表れています。また敗戦から73年が経過し、多くの人の犠牲の上に今の平和があることへの意識も薄らぎ始めています。同じ過ちが繰り返されないようにと祈ります。両主教が、先人たちの志を受け継ぎ、皆様がいつも喜びと感謝を持っていつまでも平等と平和のうちに生きられる社会の実現のために、身も心もささげて働く者となれますように祈ります。皆様の多くの祈りとご指導が必要です。今後ともお祈りのうちに覚えていただければ幸いです」

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