イエス・キリストに魅了された人(9)よかったなあ 井原博子

2015年1月27日18時02分 コラムニスト : 井原博子 印刷
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+井原博子氏

中川さんご夫妻が助け導いた人は多い。衣料品店店員の方からも、何人かクリスチャンが誕生した。

ある若い女性は、「どうしてキリスト教でないといけんの? 他にもええ宗教がようけあるのに」と疑問をぶつけたところ、カズ子さんが、「キリスト教には、ゆるしがあるけんよ」と答えたのを聞き、はっと目が開かれ、信じて洗礼を受けた。

また郁ちゃんという、少し発達障がいを持つ店員さんがいた。受洗後、長らく教会を離れていたが、義雄さんが亡くなった時、「私も店長さんが行った天国へ行かんといけん」と教会へ復帰。よく由子さんを助けた後、まだ若いのに不思議なように天に召されていった。天国では、「郁ちゃん、よう来た。えらいなぁ」と、義雄店長、目を細め、頭を撫でているかもしれない。

私も個人的によく助けていただいた。私が赴任していた教会が火事で全焼した時、駆けつけて来られ、「よかったなあ、古い会堂が焼けて。これで会堂建設できるなぁ」というような祝辞を述べられた。由子さんは、「ごめんね、父があんなこと言うて」と恐縮していたけれど、私や信徒はうれしく、どんなに励まされたことだろう。

またその三年後、私が小さな島にある教会を辞任し、行き先が決まっていなかったとき、「きら~くに、きさいや」と例のごとく声をかけて下さった。私はお言葉に甘えて、1カ月ほど店でアルバイトしながら教会に住まわせていただき、無事に次のステップに踏み出すことができたのだった。

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井原博子(いはら・ひろこ)

1955年、愛媛県伊予三島(現四国中央市)生まれ。大学入試に大失敗し、これだけは嫌だと思っていた「地元で就職」の道をたどる羽目に。泣く泣く入社した会社の本棚にあった三浦綾子の『道ありき』を読み、強い力に引き寄せられるようにして近くのキリスト教会に導かれ、間もなく洗礼を受けた。「イエス様のために働きたい」という思いが4年がかりで育ち、東京基督教短期大学に入学。卒業後は信徒伝道者として働き、当時京都にあった宣教師訓練センターでの訓練と学びを経て、88年に結婚。二人の息子を授かる。現在は、四国中央市にある土居キリスト教会で協力牧師として働き、牧師、主婦、母親として奔走する日々を送る。趣味は書くこと。

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