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【連載コラム】 日本から来たドイツ人 (1)

2008年8月8日21時07分
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ドイツ・バイエルン州南部の山岳地方にあるヒンター湖。近くには観光スポットとしても有名なラムザウ教会がある。+
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 このタイトルから皆さんは、私のことを金髪で鼻の高いドイツ人、もしくは両親のどちらかがドイツ出身の方を想像されたかもしれません。しかし実は、私は生まれも育ちも東京下町の日本人なのです。なぜこんなおかしなタイトルを付けたのかと言いますと、私は20代の後半をドイツで過ごし、そこで体験した日本では得られなかった経験をも少し織り交ぜながら、教会生活について、またクリスチャンとしての生き方について私なりの考えを述べさせていただけたらと思い、タイトルは「これ」に決めました。



 初めは「南ドイツの窓から」「南ドイツの風」「ドイツの空はコバルトブルー」など、爽やかなタイトルもいくつか思い付いたのです。けれども、私なりにドイツの印象、また日本人クリスチャンについてお話していきたいと思いました。キリスト教に興味を持たれる多くの方は、西洋文化にも大変関心があるものと思っています。ですから、このどちらについても更に深い関心を持って頂きたいと願っています。そして、皆様がこのおかしな“Tokyoterin”(「東京人」という意味のドイツ語風の造語)の話にも関心を持って下さったら嬉しいです。



 梅雨が明けて、連日の猛暑が続いています。ここ数年、私たちが経験している日本の夏は、以前のような湿気が多い夏とは違って、まるで亜熱帯気候が続いているような暑さです。



 私がドイツへ渡ったのは1992年の6月の終わりでした。季節は初夏でしたから、ドイツのとても美しい自然を満喫することができました。日本の夏に比べてヨーロッパの夏はカラッとしていて爽やかだ、とよく言われていますが、実際はとても日差しが強く大変暑いのです。確かに東京と比べると自然が多いからなのでしょうか、朝晩はぐんと気温が下がって、何か羽織る物が欲しくなるくらいです。けれども、今また射すような強い夏の日差しを感じると、ドイツの夏を思い出すこともしばしばです。近頃では、地球温暖化が大変な問題になっています。ここ数年は、ヨーロッパで猛暑による死者が出ている程。Eine Katastrophe!! 恐ろしい!!



 現在、私達の住んでいるマンションのベランダには、小さなオリーヴの木が2本あります。このオリーヴの木は、「イタリアやギリシャのような南欧の雰囲気を楽しみながら暮らしてみたい」と思って見つけて来たものです。それと、自然に囲まれることによって、この茹だるような暑さから少しでも解放されたいと思いながら、できるだけ多くの植木を置いています。



 日当たりも良く、風通しも良いベランダでは、ここにある全ての植木が大変良く育っています。このオリーヴの枝に、今年は幾つもの実がなりました。今はまだ葉っぱと同じような青色をしていて、ピーナッツ程の大きさにしか育っていないのですが、その静かな成長ぶりを毎朝とても楽しみにしています。そのすくすくと太陽に向かって伸びていく様子を大切に見守りながら、ほんの少しだけ「子育ての喜びの御裾分け」を頂いている気がします。



 春先から小鳥や蝶が、我が家のベランダに来るようになりました。彼らは、ほんの僅かの時間立ち寄って、自分たちが必要な物を見つけたら、それぞれの場所へと運んで行くのです。また時期が来たら、小鳥たちが食べ頃になったオリーヴの実をついばみに来るのではと、今からその事をとても心待ちにしています。



 聖書には「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない」「野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない」と記されています。



 鳥はどれほどお腹が空いていても、巣にいる雛の為に必死で餌を探します。親鳥は、雛を育てていくことに一所懸命だからです。そして、その時に必要な物だけを巣へ運んで行きます。それ以上の物は、何も求めないのです。花はその美しさで人の心を癒す事ができますが、その後何の見返りもなく枯れて行きます。その姿を近くで感じた時、イエス様のことを思い、感謝の気持ちで一杯になると同時に、また多くのことを学ばされます。



 これからもずっと自然と会話をしながら、神様を近くに感じて行けたら幸せです。そして、今度は秋から冬に咲く花をベランダに置いて、日本の四季を楽しみたいと思っています。



【by Tokyoterin - 東京在住の女性クリスチャン】

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