日本人に寄り添う福音宣教の扉(41)お話し相手・付き添いサービス 広田信也

2018年3月8日11時45分 コラムニスト : 広田信也 印刷
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ブレス・ユア・ホームの提供するサービスの中に、「お話し相手・付き添いサービス」というものがある(参考ページ)。高齢化社会の必要に応える、関心の高い事業内容が案内されていることから、当社のホームページの中では閲覧頻度が極めて高い。

この主のサービスは、介護保険外サービスとして分類され、さまざまな業種からの参入が見られるが、業務内容に幅があって人材を確保しにくいことや、保険制度が使えないため、収益確保が難しく、普及のペースは遅いのが実情だ。

2014年の当社創業以来、この事業の展開を地域教会と連携して行い、日本宣教のツールにしたいと願ってきたが、事業化の目途が立たず、近隣の依頼に対応しているのみであった。

ところが、冠婚葬祭事業として別に展開している「キリスト教葬儀」の事前相談のため、生前から訪問させていただくと、継続的な訪問や看取りを含んだ終末ケアの必要に遭遇することが度々起こってきた。

また、教会につながっていない家族の中でキリスト教葬儀が行われた場合、遺族のグリーフケアのため、当社の業務として定期的な訪問が必要になることもあった。

その際、この「お話し相手・付き添いサービス」を用いて遺族に寄り添うと、対象となる高齢者だけでなく、その家族とも大変良い時間を共有させていただき、その中から新たに信仰を持たれる方も見られるようになってきた。

昨年まで、日本の家族・親族に寄り添う入り口として「キリスト教葬儀」を提案してきたが、葬儀司式だけの牧師派遣に終わるケースが多く、継続的に寄り添う手段が求められてきた。

その点、「お話し相手・付き添いサービス」は、依頼者家族との信頼関係を築くことから始まるため、家族内の葬儀や記念の会などの通過儀礼への関わりも深くなり、全体として宣教を拡大しつつ、事業化の可能性が見えてくる。

医療、看護、介護といった従来からのサービスではなく、お手伝いや会話を通して、スピリチュアルな内面のニーズにも応えるなじみのないサービスなので、積極的に依頼されることは少ない。

しかし、依頼者に寄り添い、折を見てこちらから提案させていただくと、依頼者側も頼みやすくなり、数年にわたり親しく寄り添わせていただくことになる。

何より、当社がキリスト教信仰に基づく「神さまの祝福を届ける」働きをすることを最初から謳(うた)っているので、必要に応じて御言葉を伝えたり、祈ったりすることが普通の訪問の中で実施できるのはありがたい。毎回の訪問の場が、定期的な家族礼拝になることもある。

一般の社会では「宗教お断り」がまかり通っているが、その理由は宗教団体からの強い勧誘を避けたいという意向による。残念ながら、教会も同じように見られる傾向があり、現代の日本では、教会の人間としてではなく、会社の人間として出向く方が宣教しやすい側面がある。

依頼者にしてみれば、会社への依頼は、料金を払ってサービスを受けることなので、気に入らなければ断ればいいし、サービスの内容に注文も付けやすくなる。

もちろん、ボランティアで寄り添う必要が生じる場合もあり、その際は、ためらうことなく無償で訪問するように心掛けているが、継続的な長期の訪問となると負担も大きく、当社のサービスをうまく使っていきたいと考えている。

本年は従来通り、教会を離れた方や未信者のキリスト教葬儀に応える働きとともに、全国の地域教会に出向き、「終活セミナー」を実施する予定だが、その中でこの「お話し相手・付き添いサービス」を宣教のツールとしてご紹介するつもりでいる。

地域教会には、地域の弱者に寄り添える貴重な人材がたくさんおられる。彼らと共に、日本の津々浦々まで御言葉を携え、神様の祝福をお届けに訪問したいものである。

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい」(Ⅱテモテ4章2節)

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広田信也

広田信也(ひろた・しんや)

1956年、兵庫県生まれ。1980年、名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。1981年、トヨタ自動車東富士研究所エンジン先行開発部署配属。2011年の定年退職まで、一貫してクリーンディーゼル新技術を先行開発。保有特許件数500件以上。恩賜発明賞、自動車技術会論文賞などを受賞。1985年、キリスト教信仰入信。2016年現在に至るまで教会学校教師。1988~98年、無認可保育所園長。2011年、関西聖書学院入学。2014年、同卒業。ブレス・ユア・ホーム(株)設立。2016年、国内宣教師として按手を受ける。

ブレス・ユア・ホーム

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