横浜華僑キリスト教会 創立60周年目のクリスマス

2017年12月23日06時45分 記者 : 守田早生里 印刷
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礼拝の様子。会堂は、多く人であふれている=17日、横浜華僑キリスト教会(横浜市中区)で
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年末の買い物客や観光客でにぎわう横浜中華街。その東門近くに横浜華僑キリスト教会(横浜市中区)がある。今年で創立60周年を迎え、現在、礼拝に集う信徒数は約400人。礼拝は3回に分かれ、午前中に中国語のみの礼拝、午後からは中国語と日本語のバイリンガル礼拝、夕方からは日本語のみの礼拝が行われている。

2013年に来日した王壽誠牧師(60)と妻の藩文后牧師(57)が礼拝をリードする。2人とも中国語と英語を話すが、日本語はあいさつ程度。ただ、日本滞在歴の長い信徒も多いので、日本語への通訳は快く応じてくれる。

同教会は1950年代、アメリカ人のハンネスター宣教師によって開拓され、以降、中国人牧師や日本人牧師が牧会と伝道を担ってきた。

信徒は、横浜中華街周辺に住む中国人信徒を中心に、遠くは千葉や東京からも集っている。来週の礼拝では約40人が受洗する。信徒数は年々増加して、会堂に入りきれなくなったので、来年からは第4礼拝まで持つという。

「私たちは来日以来、謙遜に神様の言葉を伝えてきただけ。しかし、このように受洗者が与えられ、『聖書の教えをもっと知りたい』とやって来る信徒の方々が与えられているのは感謝なことです」と王牧師。

王牧師が就任してから、洗礼を授けたのは約200人。今年だけでも65人が受洗する。

横浜華僑キリスト教会 創立60周年目のクリスマス
横浜中華街東門近くに建つ横浜華僑キリスト教会

賛美や聖書箇所は、前方のスクリーンに大きく映し出される。中国語が分からなくても、漢字から何となく歌詞の内容が理解できる。また、聖書の書名や言葉は、もともと漢訳聖書から日本語聖書に導入されたこともあって、日本人にも親しみやすい。

中国語の賛美はとにかく力強い。それは人数が多いからだけではないことが、一人一人が熱心に歌う姿から見てとれた。そして、皆がとても親切でフレンドリーなのも、この教会の特徴といえよう。土地柄からか、多くの外国人も訪れるこの教会は、国籍を問わず、新来会者を歓迎する文化があるのだ。

日本語の賛美から始まる第3礼拝では、主に日本で生まれ育った中国籍の人々が出席している。「彼らはすでに母国語はあまり話さず、日本語しか話せない人も多い」と王牧師は言う。

「本国では宗教的な弾圧も厳しいと聞きます。私たち日本人クリスチャンも祈っています」と伝えると、こう答えた。

「日本のクリスチャンの方々にまずお礼を述べたい。中国のための祈りをありがとう。中国では迫害が起きている。しかし、キリストにあって私たちは決して弱い者ではないことを知っている。ですから、安心してください。中国のクリスチャンたちも日本のために祈っています」

そして、同教会の新たなプロジェクトについても話してくれた。横浜の教会の他に、来年からは千葉にも場所を借りて聖書勉強会を開くという。

「中国人のためだけでなく、もちろん日本の宣教のために働きたい。勉強会では、日本語の通訳もする予定。詳細はまだ決まっていないが、横浜以外の場所でも用いられるよう祈っている」

横浜華僑キリスト教会 創立60周年目のクリスマス
春節を待ち望む横浜中華街

23日には、キャロリングをしながら中華街を練り歩き、その後、盛大なクリスマス祝会が行われる。また、31日の年越しには、午後8時半から夜を徹しての祈祷会があり、餃子(ぎょうざ)パーティーも開かれるという。

本場の餃子が食べられるとあって、思わず「いいですね」と身を乗り出すと、「どうぞ、あなたもいらしてください。あなたも私たちの姉妹ですから。共に祈り、共に食事をしましょう」と笑顔で誘ってくれた。

さまざまな政治的・社会的な摩擦が両国の人々を惑わす現代。国籍だけで中傷するヘイトスピーチに心を痛め、ネットの心ない書き込みに思わず目と耳をふさぎたくなるが、キリストにあるなら、国境を越えて真の兄弟姉妹になれる喜びを感じた。

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