神学者ら250人が署名、宗教改革500年で「公同の信仰告白」を発表 プロテスタントの一致を模索

2017年9月16日21時23分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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宗教改革者マルティン・ルターの銅像(写真:Pixabay)
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今年、宗教改革500周年を迎えるのを記念して、プロテスタントの神学者や牧師らが12日、「宗教改革の精神に基づく公同の信仰告白(Reforming Catholic Confession)」(英語)を発表した。米国に拠点を置く神学者らを中心とした起草委員会により作成され、これまでに約250人が署名している。

公式サイトの説明(英語)によると、この信仰告白は「聖典の権威の下における全キリスト教会の一致という、宗教改革者たちの本来のビジョン」を強調することを目的として出された。宗教改革の批判者らは往々にして、プロテスタントの分裂という問題に「執着する」が、「私たちの間には真正な違いがある一方で、『(真の)プロテスタント』として私たちを一致させる、重要かつ十分な教理的一致がある」としている。

副題には、「多様な教会と神学的伝統を持つ私たちプロテスタントが共同で告白する」とあり、三位一体の神、聖書、人間、堕落、イエス・キリスト、キリストの贖罪(しょくざい)、福音、聖霊の人格と働き、教会、バプテスマと聖餐、聖なる生活、終末――の12項目にわたる信仰告白が続く。

解説(英語)では、宗教改革者らの本来の意図を強調しており、分裂という批判からプロテスタンティズムを擁護しつつ、次のように述べている。

「私たちは(プロテスタントの)発祥に引き続いて起きた分裂を悔やむが、16世紀の宗教改革の必要性を認識しており、現21世紀には希望に満ちた可能性があるとすら認識している」

「それ故、私たちは、初期の宗教改革の根幹にある普遍的教会の精神を祝うことを目的としている」

また、プロテスタント内の分裂を認め、改革者らは「時には高ぶりや偏見、忍耐の欠如による誘惑に屈服した」と述べる一方、分裂が宗教改革の「避けられない結果」であったことは否定している。さらに、この信仰告白は、各教派の信条を置き換えようとするものではなく、「神の言葉にのみ最終的な権威があるという信仰的合意における教派間の一致」を目的とするものだと説明。そして最後に「より大きな一致を達成する」ことを求め、より多くの対話を促している。

この信仰告白のために設置された運営委員会で共同委員長を務めたビーソン神学校(米アラバマ州バーミンガム)のティモシー・ジョージ校長は、米クリスチャンポスト(英語)に、信仰告白の作成に関わった人々の動機の中心には、教会に対する霊的刷新の呼び掛けがあると語った。

「世の中はさまざまな点で、神の事柄に強く敵対しています。これは、そのような世界に置かれた教会に対する呼び掛けであり、私たちに関わるいかなる嵐の中にあっても、神が教会を支えてくださると信じるよう呼び掛けるものです」

「この世が信じるために、弟子たちが1つになるようにという(ヨハネ17章の)主イエスの言葉と祈りを私たちが真摯(しんし)に受け止めない限り、私たちが宗教改革の伝統の中で忠実なクリスチャンでいることはできないと思っています」

「これは、私たちの周囲や私たちの内側に壊れた部分があることを認識するよう呼び掛けるもので、聖霊なる神が私たちのただ中でその部分を癒やし、修復してくださるよう私たちは祈らなければなりません。しかし私たちは、分裂が神の定めだと思ってその中に安住し、現状を受け入れてしまうことが進むべき道だとは考えていません」

この信仰告白は現在、英語の他に、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、韓国語に翻訳されたものも公開されており、他の言語でも翻訳作業が進められているという。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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