「環境保護の日」 全地総主教がキリスト教諸教派にも団結呼び掛け

2017年9月5日19時49分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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全地総主教バルソロメオス1世(写真:世界教会協議会=WCC / Albin Hillert)
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東方正教会の霊的最高指導者である全地総主教バルソロメオス1世(コンスタンディヌーポリ総主教)は、総主教庁が「環境保護の日」と定める9月1日に際して、「善意あるすべての人は、自然環境の保護と一致の構築のために健闘する」よう呼び掛けるメッセージを発表した。

総主教はメッセージで、正教会の教会暦が始まる9月1日を「環境保護の日」と定めてから28年が経過したことに触れ、「すべての被造物」のために祈りをささげた。

総主教によるメッセージは、「環境保護の日」を定めた1989年以来となる歴史的なもので、「『素晴らしい被造物の贈り物』の故に、創造主への感謝と被造物の保持を求める祈りをささげるよう」全正教会とキリスト教諸教派に促している。

各国の多くの正教会が参加して2016年に行われた正教会聖大会議についても触れ、「(聖大会議は)正教会の環境に優しい力学を擁護してきたし、今後も擁護すると強調した。また、被造物の聖餐的目的、すなわち、万物の創造主に絶えず被造物を奉献する努めにおける被造物の『祭司』としての信者の応答や、現代的な満足感に対する応答としての禁欲主義の原則を強調した。被造物の尊重は正教会の伝統の中心である」と述べた。

一方、「生態学的な危機が絶えず拡大していることが明白でありながら、経済成長や技術開発の名の下に、世界が被造物に対する姿勢において急進的な変更を求めていることに対して、人類は無頓着なままでいる」と懸念を示した。

さらに、「世界の一部の地域における生活水準の上昇で求められる短期的利益は、被造物に対する虐待と征服という不合理を単にカモフラージュしているだけである」と続け、「人類共通のすみかである地球を尊重しない企業ビジネスは、ビジネスとしてまったく認めることができない」と語った。

「自然が荒らされたままで、際限なく放置されていることを私たちは知っている。それでも私たちは、周囲で行われている『売買』の否定的意義を無視している。抑制の利かない商業と科学の危険な組み合わせ、すなわち科学とテクノロジーの力に対する無限の信頼は、被造物と人類の健全性を脅かすリスクを増大するだけである」

人類と自然環境が直面する危機の解決には、多次元的な人員の動員と団結した取り組みが求められると、総主教は考えている。

「他のあらゆる重大な問題と同様、環境と社会の危機は根底において相互に関連しており、超教派的で宗派を超えた協力なしには対処できない」

「対話は、環境に関する地域社会の議論を刺激するために既存の環境にやさしい社会的伝統を促進する肥沃な基盤になると同時に、被造物と文明を犠牲にして技術的で経済的な意味での発展に対する建設的批判を始めることにもつながる」。総主教はこう続け、最後に「被造物と人類を尊敬することは、性質上、不可分である」と述べてメッセージを終えた。

※ この記事は世界教会協議会(WCC)のプレスリリースを日本向けに翻訳・編集したものです。
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