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わが人生と味の道(63)エデンの園の食卓・その2 笹に鉄分がなくてもパンダは倒れない 荘明義

2017年8月11日12時54分 コラムニスト : 荘明義 印刷
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草というのは、とても生命力があります。十何年も前に私が台湾に旅行したとき、現地にオーガニック専門のお店がありました。そこでは食事指導があり、食でどのように健康を守るかについてアドバイスを受けました。

そのお店には、本当に草のようなものがいっぱいありました。「えっ? これ、草じゃない?」と聞いたら、「これは草です」と言うのです。「こんなの人間、食べて大丈夫?」と言ったら、「牛を見てください。牛はこれを食べて元気でしょ。馬もそうですよ。パンダが食べているもの、何だか分かりますか?」。

パンダの一番のごちそうは笹ですね。ところが、笹をどう調べても、中に鉄分がないのです。そうすると、ほとんどのパンダが貧血で倒れているのか。そうではないのです。

人間の体というのは、環境に非常に適応します。皆さんの身の回りでできたものを、四季に合わせて上手に取ることによってその環境に適応できるよう、神様が造ってくださっているのです。

しかし、今は食料不足の問題があります。これは、どうして起きたのか。現在、世界人口は約76億人といわれています。60年くらい前から比べますと約2・5倍、人口が増えました。2050年には、90億人以上に増えるといわれています。この状態で食べ続けていくと、世界の食料はどうなっていくでしょうか。

また、世界人口の約半分が、下水施設のない所で生活しています。下水施設がないということは、それだけ水の環境が良くないということです。小さい子どもの死亡率の大半が下痢、そして栄養失調です。

食料が少ない。良い水がない。そして、空気が汚染されている。その中で、多くの子どもたちが命を落としています。食料不足や水・空気の汚染について、体の視点から勉強していきたいと思います。

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荘明義

荘明義(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

横浜華僑キリスト教会ホームページ
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