米、グアテマラ出身の牧師を逮捕 教会指導者が非難「牧師ではなく、麻薬の売人を国外退去にすべき」

2017年8月2日17時08分 翻訳者 : 岡本告 印刷
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ノエ・カリアス牧師の逮捕を受け、批判の声を上げている全米ヒスパニック・キリスト教指導者会議(NHCLC)代表のサミュエル・ロドリゲス牧師(写真:ロドリゲス牧師のフェイスブックより)
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米ロサンゼルスの教会を牧会しているグアテマラ出身の牧師が、20年以上前の国外退去命令に従わなかったことを理由に逮捕された。牧師は国外退去される恐れがあり、ロサンゼルスのヒスパニック系社会に激しい怒りと恐れを引き起こしている。ヒスパニック系教会の指導者であるサミュエル・ロドリゲス牧師は、「牧師ではなく、麻薬の売人を国外退去にすべきだ」と非難している。

逮捕されたのは、ロサンゼルスのエコパーク近くにあるアッセンブリーズ・オブ・ゴッドの教会を牧会しているノエ・カリアス牧師(42)。ロサンゼルス・タイムズ紙(英語)によると、7月24日に入国審査官とあらかじめ決まっていた面会をしている際に逮捕された。グアテマラ出身のカリアス牧師は、当時10代だった1993年に米国に不法に入国したとして国外退去された。再入国後、95年に2回目の国外退去命令を受けていたが、これを無視していたという。米国籍を持つ妻のビクトリアさんと結婚し、現在、同じく米国籍を持つ2人の子どもの父でもある。26日には、14回目の結婚記念日を祝うはずだった。

カリアス牧師の弁護士であるノエミ・ラミレス氏によると、同牧師は2015年と16年に2回、それぞれ1年間の滞在が許可されていたが、今年初めに3年目の滞在は不許可となっていた。当局は現在、カリアス牧師が95年の国外退去命令に従わなかったことを理由に、同牧師を国外退去させる方針だ。

ラミレス氏によると、入国審査官は「申し訳ありませんが、彼(カリアス牧師)は国外退去の対象となります。私たちは、たとえ80年代に退去命令を受けたというような長期滞在者に対しても、国外退去の措置を取っています」と語ったという。

全米ヒスパニック・キリスト教指導者会議(NHCLC)の代表で、ドナルド・トランプ大統領の就任式では聖書朗読も担当したロドリゲス牧師は、カリアス牧師の逮捕を受け、「動揺している」と述べ、抗議声明を発表した。

ロドリゲス牧師は声明で、「トランプ大統領は、凶暴な犯罪者、麻薬の売人、人身売買業者、ギャングたちの国外退去を優先すると何度も述べていました。カリアス牧師のことはその説明と正反対です。私たちは牧師(paster)ではなく、麻薬の売人(pusher)を国外退去にすべきです」と述べた。

「私たちは、まさにこのような結果を避けるために、ホワイトハウスとトランプ政権に対し、しきりに働き掛けてきました。その人生が米国に深く関わり、その家族が米国市民で構成されている移民を国外退去させることは、生命の尊厳と家族の神聖さに対する攻撃です。私たちは、(国外退去に関する)過去の執行方針の不備を埋め合わせるため、(現在の)入国管理制度によって家族が引き裂かれることを許すことはできないし、してはならないのです」

ロドリゲス牧師はまた、「カリアス牧師を彼の家族と教会の人々のところに戻すことは、NHCLCの現在の優先事項です。そして私は、他の家族がこのような不必要な悲しみを強いられずにすむよう、カリアス牧師の国外退去命令を取り消すために、個人的にトランプ政権や他の適切な当局に働き掛けます。どうぞわが国の指導者と執行官が正しく、同情心をもって事を行うように、そしてこの問題の速やかな解決を見いだすことができるように、彼らのために祈ってください」と付け加えた。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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