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神に仕えるように、人に仕える 練馬の丘キングス・ガーデン開設 開所式に150人が参列

2017年8月1日15時20分 記者 : 坂本直子 印刷
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練馬の丘キングス・ガーデンの外観 ©鈴木文人
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キリストの愛を土台とする高齢者介護施設「練馬の丘キングス・ガーデン」(東京都練馬区)が8月1日にオープンした。それに先立ち、開所式と開所記念礼拝が先月29日、同施設内で開催された。ここは社会福祉法人キングス・ガーデン東京が運営する3カ所目となる施設で、練馬区では、1996年に開設された練馬キングス・ガーデンに次いで2つ目となる。式典には、練馬区をはじめ、地元自治体、近隣住民、教会関係者など約150人が集まり、新しい主の園(=キングス・ガーデン)の誕生を共に祝って、施設の今後の働きのために祈った。

同施設は、遊園地「としまえん」に向かう人でにぎわう豊島園駅から5分ほど歩いた閑静な住宅街にある。練馬区の区有地を活用して建てられた同施設は、2階にユニット型24室、従来型(個室)12室、従来型(2人部屋)12室、3階にユニット型36室の特別養護老人ホーム(個室)、定員12人で利用できるショートステイのための個室が備わっている。さらに、認知症対応型デイサービスにも対応する大規模施設だ。また、キングス・ガーデンの他の施設と同様、地域密着型を目指し、1階を地域交流スペースとして、子どもからお年寄りまで、幅広い層の人が気軽に活用できる場となっている。

神に仕えるように、人に仕える 練馬の丘キングス・ガーデン開設 開所式に150人が参列 
練馬の丘キングス・ガーデンの開所式の会場は参列者で埋め尽くされた。

開所式であいさつに立ったキングス・ガーデン東京の理事長である中島秀一氏(日本イエス・キリスト教団荻窪栄光教会牧師)は、まず次のように語った。

「父・子・聖霊の神における『三位一体』のあり方が行政と設計事務所、建築事務所に表されたことにより優れた建物ができた。今後は、入居するお年寄りが心安らいで最期の日々をここで送れるよう、施設で働く職員、利用者とその家族、近隣の人々という3者の一体性が施設運営には欠かせない。それぞれ違う立場の3者の心が1つとなった時に、この施設が神様の御心にかなったものとなり、また数ある社会福祉法人の中でも本当にすばらしい信頼を置かれるものとなる」

特養待機者が2千人を超える問題の早急な解決を目指す練馬区でも、同施設に対する期待は大きい。開所式には、練馬区長の前川燿男氏をはじめ、区議会議長、区議会各党の代表者が参列した。来賓のあいさつで登壇した前川氏は、同施設が区有地に建てられた特別養護老人ホームとしては2つ目の施設であること、また、この施設で練馬区内の特養の数は29施設となり、都内で最多であることを伝えた。その上で、「これまでの経験を生かして、お年寄りが安心して過ごすことができ、さらに地域と交流を密にして、地域に開かれた施設にしていってほしい」と話した。

神に仕えるように、人に仕える 練馬の丘キングス・ガーデン開設 開所式に150人が参列 
開所式であいさつに立ったキングス・ガーデン東京理事長の中島秀一氏

開所式の後に行われた開所式記念礼拝では、「主に仕え、人に仕える」と題して、マタイ25章35〜40節から中島氏が奨励を語った。

キングス・ガーデンは36年前の1981年、米国シアトルにある「キングス・ガーデン(現クリスタ)」を模範にして、筑波キングス・ガーデン軽費老人ホームが最初に開設された。その働きの理念は、「夕暮れ時に、光がある」(ゼカリヤ14:7、新改訳)であり、その理念のもとに今や全国79カ所にその働きが広がっている。そして、この他にも「神に仕え、人に仕える」という理念があり、中島氏は、まさに「神に仕え、人に仕える」ことが福祉の仕事だと話す。

神に仕えるように、人に仕える 練馬の丘キングス・ガーデン開設 開所式に150人が参列 
開所式後には施設見学も行われた。各部屋の名前は町名となっており、生活感が出るよう工夫されている。照明が十字架になっているのも印象的だ。

キリストによると、終末の時、王から「お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ・・・」(35節)と言われた人たちは、「主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差し上げたでしょうか・・・」と言っており(37節)、41節以降に出てくる人たちは、「主よ、いつわたしたちは、あなたが飢えたり、渇いたり、旅をしたり、裸であったり、病気であったり、牢におられたりするのを見て、お世話をしなかったでしょうか」と言っている(44節)。

「前者が無意識であるのに対し、後者は『いつそういうことをしなかったのですか』と聞いて、自分では『意識的にした』と感じている。前者と後者の差は、目には見えないけれども神に仕えるという認識にある。それが非常に大切だ。目には見えないけれど神は生きて、そばにいてくださる。そういう気持ちで、小さき人たち、弱い人たちの世話をすることが、この聖書に記されている御言葉の意味だ」

さらに、この聖書箇所を基に作られたというトルストイの「靴屋のマルチン」を朗読した。同書の原題は「愛のあるところに神がおられる」で、愛による行動の中にこそ神がおられることを伝えようとしているという。「本当に神様を知って、目の前にいるこの老人の中に神がおられると思って仕えていく。このことが私たちの理念。新しく出発する施設にあって、施設長をはじめ職員が1つになって神に仕えるよう人に仕えていくことができるように。愛のあるところに神様はいらっしゃる」と奨励を締めくくった。

神に仕えるように、人に仕える 練馬の丘キングス・ガーデン開設 開所式に150人が参列 
参加者全員での記念撮影

礼拝は、キングス・ガーデン東京名誉会長の泉田昭氏(日本バプテスト教会連合練馬バプテスト教会名誉牧師)の祝禱(しゅくとう)をもって閉会した。

6月に社会福祉法人キングス・ガーデン東京の理事長に就任したばかりの中島氏。泉田氏からバトンを受け継いでも、「同法人の理念は普遍であり、継承していかなければいけない」と話す。また、高齢者福祉で問題とされる人材不足については、次のように語った。

「キングス・ガーデンの離職率は3パーセントであることからも分かるように、他の施設に比べて働きやすい環境だ。今後はさらに、職員一人一人と密接な交流をしていきたい。3K(きつい、汚い、給料が安い)というネガティブ・イメージが先行して福祉にはなかなか人材が集まらないが、それでも、給与が高くなったら状況が変わるかといったら、決してそうではない。お金や名誉、出世などに関心を示すよりも、ただ高齢者に仕えたいという方々が私たちの施設にいてくれて感謝している。人材不足が大きな課題となっている中、この施設では強い使命感に溢(あふ)れた、ひと味もふた味も違う若い人たちが与えられている。これは大きな希望だ」

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