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南スーダン難民、子ども15万人に精神的ケアが必要 多くが殺人や暴力を目撃

2017年7月25日21時44分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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+南スーダン難民、子ども15万人に心的外傷 多くが殺人や暴力を目撃
ウガンダのビディビディ難民居住区で南スーダンから逃れてきた難民の登録をするワールド・ビジョンのスタッフ(写真:ワールド・ビジョン)
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激しい内戦が続く南スーダンから隣国ウガンダ北部に避難してきた難民のうち、子どもたち15万人余りが心的外傷(トラウマ)などのために精神的なケアや治療が必要だという。

キリスト教NGOのワールド・ビジョンは、ウガンダ北部にあるインベピ難民居住区とビディビディ難民居住区に来る南スーダンの難民の子どもたちほぼ全員に、「心理学的な応急処置」が必要だと訴えている。またそのうち6割は、内戦によって引き起こされたストレス障害のために、専門医による治療が必要だという。

27万人以上が暮らし、「世界最大の難民キャンプ」といわれるビディビディ難民居住区で働くワールド・ビジョンの子ども保護担当者、ブレンダ・マドララ氏は次のように話す。

「インベピとビディビディの難民居住区に来る大部分の子どもたちが、恐ろしい体験をしてきました。大部分が殺人や残忍な暴力を目撃しています。子どもたちの一部は親が目の前で殺害されるのを見ました。ここの子どもたちは皆、社会心理学的なニーズを持っており、回復までにとても長い時間がかかる恐れがあります。南スーダンの子どもたちが治療を受けられない場合、後の世代にまで影響が及ぶことになるでしょう」

ウガンダにはこれまでに、100万人近い難民が南スーダンから逃れてきており、その62パーセントが子どもだとされる。報告書によると、ウガンダ北部の集落に逃れてくる難民の子どもたちは、毎日100人近くに及び、不眠症や退行的行動、引きこもり、暴力的衝動や自己破壊衝動が見られるという。

ワールド・ビジョンと協力して心的外傷を負った子どもたちの支援を行っているNGO「異文化社会心理機構」(TPO)の臨床心理学者、ドロシー・ナマラ氏は次のように言う。

「ほとんどの子どもたちは悪夢に苦しみ、眠れず、引きこもっています。一部の子どもたちには幻覚症状があり、南スーダンで自分たちを攻撃した者たちがウガンダでも既に自分たちを見つけていると思い込んでいます。トラウマは言葉にならない心の傷のようなものです。治療しなければ、ゆっくりと心をむしばみ続けます。幼少期にトラウマを治療しておかないと、大人になってから現れます」

ウガンダで人々の精神的なダメージを軽減する活動をしている団体は、心理的なケアの供給が需要に追いついておらず、活動の大半を他の救援活動に充てざるを得ないという。

ナマラ氏は、「紛争によって引き起こされたトラウマに対して、いま最大限に取り組んでおく必要があります。このトラウマが常態化すれば、子どもたちの人生を将来にわたって荒廃させ、この地域の暴力と開発の遅れという悪循環を生み出すことになります。南スーダンの未来は、この子どもたちの心の健康にかかっているのです」と強調する。

こうした危機への対応として、英国ワールド・ビジョンは、子どもたちが戦争で受ける精神的ダメージに対する認識を高めるために、「クマさんを階段に」(英語)というキャンペーンを行っている。このキャンペーンは27日、ロンドンのセントポール大聖堂(聖公会)の階段に700体のテディベアを置くことでクライマックスを迎える。700という数は、毎週、南スーダンからウガンダに逃れてくる子どもたちの数を表す。

英国ワールド・ビジョンのティム・ピルキングトン最高責任者(CEO)は、難民の子どもたちのために、国際社会が行動するよう促している。

「南スーダンの難民が恐ろしい危機に直面しており、精神的な援助が緊急に必要とされています。長年続く戦争を生き延びた子どもたちは、今後の人生において肉体的な傷だけでなく、紛争による精神的な傷も抱えることになるかもしれないのです。ウガンダ政府と現地の協力NGOは、この難民の危機に圧倒されています。困窮する何万人もの子どもたちは、南スーダンの紛争の恐怖から回復するのに必要な支援を受けていません。私たちはこれまで、戦争によって生じる精神的な問題の表面をなでてきたに過ぎないのです」

■ ビディビディ難民居住区(ウガンダ)のドローン撮影動画

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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