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スコットランド聖公会、同性婚を認可 首座主教「和解の旅の始まり」

2017年6月20日23時58分 翻訳者 : 岡本告 印刷
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+スコットランド聖公会、同性婚を認可 首座主教「和解の旅の始まり」
(写真:スコットランド聖公会)
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スコットランド聖公会(SEC)は、今月8〜10日に開いた総会で、同性カップルの教会での結婚を許可することを可決した。これにより、SECは教会法を改定し、結婚が男女間のものであるという定義を取り除くことになる。これはまた、今やどの聖公会に属する同性愛者のキリスト教徒たちも、SECで結婚式を依頼できるようになったことを意味する。

教会法が改定されれば、SECの聖職者らは、異性カップルだけでなく同性カップルの結婚式を執り行うことも認められる。一方、いずれの聖職者も自らの良心に反して結婚式を執行することを要求されないことを保証されるという。

投票後、聖公会の世界共同体「アングリカン・コミュニオン」(全世界聖公会)の総主事であるジョサイア・イドウ・ファーロン大主教は、以下の声明を発表した。

「アングリカン・コミュニオンの諸教会は、自治的な存在で自由があり、教会法に関して自ら決定することができます。SECは、世界で165カ国以上に広がる38の管区、まもなく39になる管区の1つです」

「今日、SECが結婚に関する教会法の変更を認める決定をしたことは、1年前の総会の投票結果を考慮すると、驚くべきことではありません。アングリカン・コミュニオンの内に同性婚についての異なる見解があり、これはSECを、結婚が男女の生涯にわたる結合だとする大多数の立場と相いれないものとします。これは、アングリカン・コミュニオンの圧倒的多数の管区が結婚の教理に関して支持している信仰と教えからの離脱です。アングリカン・コミュニオンの人間の性に関する立場は、1998年のランベス会議で合意された決議1・10(英語)に非常に明らかに示されており、その決議が取り消されない限りは、そのままであり続けます」

「総主事として、私はアングリカン・コミュニオン内の諸教会がキリストの愛の中に共に歩むことと、深い相違にもかかわらず、私たちが一致を保ち、あらゆる個人の価値を支持することができる方法を見いだすことに熱心に取り組み続けることを望んでいます。LGBTIQ+(性的少数者)の人々を犯罪者扱いすることに対するアングリカン・コミュニオンの強い反対を強調することは重要です」

「アングリカン・コミュニオンの大主教たちは10月にカンタベリーで会合を開く予定です。私は、今日の決定も議題として取り上げられ、祈り深く話し合われると確信しています。首座主教会議が開催されるまで、SECの投票結果に対する(アングリカン・コミュニオンの)公式な応答はありません」

SECの総会で、同性カップルの教会での結婚を認めることを可決するためには、主教、教役者、信徒の各区分で、それぞれ3分の2以上の支持が必要だった。最も僅差であったのは教役者の区分で、結果は以下の通りだった。

主教・・・賛成4票(80%) 反対1票(20%)
教役者・・・賛成42票(67・7%) 反対20票(32・3%)
信徒・・・賛成50票(80・6%) 反対12票(19・4%)

投票後、SECのデイビッド・チリングワース首座主教は、次のように語った。

「これは画期的な前進です。私たちの教会法の結婚に関する項目から性別を取り除くことによって、今、私たちの教会は同性カップルがただ結婚するのではなく、神の御目の前で結婚すると断言しているのです。・・・しかしこの同じ決定は、この決定が非聖書的で、深刻な間違いであると自らの良心が告げる他の人々にとっては困難で、傷つけるものなのです。彼らにとって、この画期的な出来事は排除のように、あたかも彼らの教会が彼らから離れ去ったかのように感じるでしょう。それで、私たちが今始める旅は、和解の旅でもなければなりません。あらゆる信仰団体は人間の性と密接に関連した問題に対して、彼ら自身の方法と彼ら自身のタイミングで直面しなければなりません。他の人々は私たちとは異なる答えにたどり着くでしょう。そして私たちの歴史に深く根付き、私たちが熱心に関わっているアングリカン・コミュニオンは、多様性における一致への歴史的な取り組みが、この変化を受容できるかどうかを探る必要があるでしょう」

デイビッド主教はSECに対して、真実、礼儀正しさ、互いの受容によって、この変化に対処するよう呼び掛けた。

「私たちは、自分たちの生活の中で2つの尊敬に値する歴史的な結婚理解を進展させます。すなわち、同性カップルの結婚をキリストのような受容と歓迎の表現と見る理解と、結婚の伝統的見解が神の定め、聖書的に定義されたものだという理解です。それは和解の旅です。それは今、この教会の召命なのです」

今回の投票は、総会での議論の後に行われた。オークニー教区のイアン・ファーガソン参事司祭は、この投票によってもたらされる変化について述べ、「イエスが間違ったと言うようなものでしょう。イエスは、ただ彼の生きた時代にだけ語っていたと言うことは、信じ難いことです。私たちはイエスに従わないことになります。結婚の教理を変えることは、アングリカン・コミュニオンの兄弟姉妹との関係を損ない、教会を分裂させる動きです」と語った。

また、アバディーン教区の信徒代表者であるスティーブン・タウンゼントさんは、「私たちは、この教会がただ1人の頭、すなわち、イエス・キリストを持つということで全員一致しています。私たちは、キリストの体である自分たちが、結婚に関して私たちの頭であるキリストと異なる見解を持っていると言っているのでしょうか? もし私たちが彼の教えを固守しないなら、私たちはイエス・キリストの教会ではまったくありません」と主張した。

しかし賛成派の人々は、それは受容と愛の問題であると論じた。エジンバラ教区の信徒代表者であるビクトリア・ストックさんは、彼女が過去に感じた排除の痛みを言い表した。

「私はイエスが私たちに対して、仲良くやってゆくようにとだけお語りになると信じています。この投票は、片方が他方に対して勝利し、勝ち誇るといったものではありません。お互いに手を差し伸べることなのです。・・・一致は私たち自身の外へと進み出て、他の人々を見ることなのです。私たちスコットランド聖公会は、世界に差し出す特別なものを持っています。私たちは寛大な心を差し出すことができるのです」

※この記事はACNSの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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