トピックス 九州豪雨  宗教改革500年  聖書翻訳  同性愛  沖縄  

宗教改革者の混迷と緊張を倫理性高く表現したガチゲー 「宗教改革ゲームコンテスト」優秀作品発表

2017年5月17日16時59分 記者 : 守田早生里 印刷
Facebookでシェアする Twitterでシェアする
関連タグ:宗教改革
+宗教改革者の混迷と緊張を倫理性高く表現したガチゲー 「宗教改革ゲームコンテスト」優秀作品発表
- 広告 -

「宗教改革500周年ゲームコンテスト」(キリスト新聞社主催)の結果発表が14日、行われた。優秀賞を受賞したのは、「砂漠のキタキツネ」さん作「宗教改革者たち」。このゲームは、プレーヤーがルターやツヴィングリなどの「改革者」となり、「聖書の翻訳」「説教」などを通じて信者らの支持を得て、「異端」との誹(そし)りをかわしながら、「宗教改革」を遂行していくというもの。同作は、グラフィックやルール調整などの手を加えて商品化され、2017年10月31日(宗教改革記念日)に合わせてキリスト新聞社より発売される予定。

「バイブルハンター」など、聖書を題材にしたゲーム「聖書コレクションシリーズ」を販売してきたキリスト新聞社は、宗教改革500周年をテーマにしたアナログゲームの公募を昨年11月頃から開始し、3月13日の締め切りまでに全国から18作品の応募があった。そのうち、クリスチャン以外からの応募が半数よりやや多かったという。年齢層はさまざまで、牧師、教会などの他、研究者や大学のゼミからの応募もあった。優秀賞に輝いた「砂漠のキタキツネ」さんは関西在住のクリスチャンではない男性。

審査を行ったのは、日本キリスト教会浦和教会牧師の三輪地塩氏(同シリーズの監修も担当)、「Ministry」「キリスト新聞」編集長の松谷信司氏、ブロガーの橋谷利幸氏、ゲームデザイナーの中村誠氏の4人。各審査員の選評コメントは次のとおり。

三輪氏「私の選考基準は、第一に『宗教改革の香り』です。該当作品は、16世紀の宗教改革運動の香りがしっかりと漂う〝コアな層〟にも十分満足できる硬派なものに仕上がっています。第二に『高い倫理性』です。該当作品は、ある一方を糾弾するようなことがなく、ここに高い理性を感じ取りました」

松谷氏「そもそも『宗教改革』が教会外でどれだけ認知されているのかと不安でしたが、歴史に詳しい一般のゲーマーさんや『公募ガイド』誌を含む各種メディアからも予想を超える反響が寄せられ、その影響力の大きさに驚かされました。『聖書コレクション』シリーズはこれまで、どちらかといえば『キワモノ』扱いされがちなネタゲー(まあまあ面白く、話の種になるゲーム)と見られてきましたが、優秀作の『宗教改革者たち』は、マニアの期待にも応え得る骨太なガチゲー(プレーヤーの実力に左右されるゲーム)としてのポテンシャルを持っています」

宗教改革者の混迷と緊張を倫理性高く表現したガチゲー 「宗教改革ゲームコンテスト」優秀作品発表

橋谷氏「今回の審査で私は、歴史的解釈の具現化を重視しました。ことに『宗教改革たち』はこの点に優れ、当時のプロテスタント陣営が直面していた混迷と緊張が、ゲーム的な技巧により簡明に表現されていました。史実の諸相を盤上で描写する力は、本作が応募作の中で最も精彩を放っていたと思います。また、安定した遊びやすい内容となっていました」

中村氏「今回の審査員中、私は唯一のノンクリスチャン(非信徒)ということで『信者でなくても宗教改革に興味を持てるゲーム』という観点で審査を行いました。『宗教改革者たち』は、宗教改革の歴史上の人物やイベントを盛り込み、宗教改革をなぞることのできるゲームでした。さまざまな行動を勝利点で表すことで、さまざまな勝ち筋を示し、『if(架空)の宗教改革』を介在させる余地を持たせています」

宗教改革は、贖宥状(しょくゆうじょう)を買うことで罪の赦(ゆる)しが与えられるとする当時のローマ教会に抗議して、1517年10月31日、マルティン・ルターが「95カ条の論題」を教会の扉に掲示したことから始まったとされる。このことがきっかけで、プロテスタントとカトリックが分裂した。ルターが論題を発表してから500年目を迎える今年、全国各地の教会、キリスト教系の教育機関では、さまざまなセミナーや講座、勉強会が行われている。

この記事が気に入ったら「フォロー」しよう
フェイスブックで最新情報をお届けします
関連タグ:宗教改革

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。

記事の一つ一つは、記者が取材をして書き上げ、翻訳者が海外のニュースを邦訳し、さらに編集者や校閲者の手も経て配信しているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、サポーターとして(1,000円/月〜)、また寄付(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済(Paypal)で可能です。希望者には、週刊メールマガジンも送らせていただきます。サポーターや寄付の詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

  • 金額を選択:
  • 金額を選択:

文化の最新記事 文化の記事一覧ページ

主要ニュース

コラム

人気記事ランキング