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闇から光へ~的外れからの解放~(26)Xのサロンの実際 佐伯玲子

2017年2月13日12時33分 コラムニスト : 佐伯玲子 印刷
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「“墓”こそ、幸せの源 ! 」、そう間違って信じてしまった私は、まだ1度もお参りしたことのない、両親の先祖の墓があることを思い出しました。一番血縁関係の濃い墓でしたが、何処にあるのか全く分かりませんでした。捜す手立てはあるにはあったのですが、とてもデリケートな問題があり、それが大きな壁でした。

しかし、「その墓を見つけて、しっかりとお参りすれば、もっと芸能界で成功できるかもしれない!」。そう思うと、居ても立ってもいられなくなり、どうしたらよいものか? その事で、頭の中がいっぱいになりました。やがてY氏の講話が終わり「波動タイム」が始まりました。

1番から順に呼ばれ、その人はまず、施術ベッドにうつ伏せに寝ます。その時、衛生上、自ら持参したハンカチを枕に敷きます(後に“波動入りハンカチ”なるものができ、ピンクとブルー各2千円ほどで販売されるようになりました)。Y氏は、最初に寝ている信者さんの尾てい骨に手を置きました。すると、その手が軽快にウェイブし始めたのです! 指先から手のひらにかけて、小刻みに、同じリズムでウェイブし続けるではありませんか! 手を置いている間、ずっと止まりません。

自分でも真似してみましたが、あれほど高速に、しかも長時間行うことはできませんでした。「何かが流れている・・・」、そう感じました。それは、「宇宙からの波動が、右手を通って流れて来ることで起きる現象」と教えられました。また、Y氏は、「気功師のように、自分の“気”を使うのではなく、宇宙から来るものを、自分の手を通して流しているだけなので、疲れることなく、多くの人に入れることができる」と言っていました。

「波動」は、その人に必要な分量が供給されるそうで、人によって時間が異なりました。次第に、その手は尾てい骨から背骨に沿って首の方へと移動し、その間も絶え間なくウェイブし続けました。 やがて、首の付け根、中央部分にある、通称「ボンノクボ」まで来ると止まり、そこでウェイブがさらに大きくなりました。「尾てい骨とボンノクボの所が“波動”と“気”の出入り口だから、そこから体の中へと、波動がより入っていくのだ」とのことでした。

「波動」を入れられている信者さんの様子は、実にさまざまでした。悩みや疑問を終始Y氏に訴える人、「グーグー」いびきをかきながら気持ち良さそうに眠る人、中には「波動」が痛い人もいて、顔を歪め耐えている人、「悪霊」が「波動」で離れていくとかで、ずっと異常に震え続ける人など・・・さまざまな様子を目の当たりにした私は、ただただ驚嘆するばかりでした。

「波動注入」中に、電話が頻繁に入ってきました。お話が終わった頃を見計らって、電話で「波動」を送ってもらいたい人たちがかけてくるのです。そのたび、受付係の人が内容をメモし、Y氏の耳元で「先生、○○さんのお嬢さんの○○ちゃんが、40度近い高熱で苦しんでるそうなので、波動を送ってくださいとのことです」などと伝えると、「うん。分かった、分かった・・・」と軽く応え、すぐまた寝ている信者に「波動」を入れ始めました。

 「波動は電話でも送ってもらえるんだ・・・それにしても、いつ送るんだ? 今すぐ送ってあげないのか?」と不思議に思っていると、しばらくして、「平熱に戻った」とか「治った」といった連絡が入ってきたのです。「えっ?! 電話を切ってから、祈っている様子が無かったのになぜ?!」と、思った瞬間、その気持ちを察知してか?!Y氏は、「私がいつ波動を送っているのか?・・・不思議に思ってる方もいらっしゃるようですが、電話をいただいたとき、その方のお顔を思い浮かべた瞬間、波動は届きます」

「ですから、私がお顔を存じ上げない方で、波動を送ってほしい方がいらっしゃったら、お写真を持って来てくださいね。お顔を覚えると、電話でも送れるし、そのお写真からも送ることができますから」と、公言しました。確かに周りを見ると、信者の皆さんが、何枚も写真を持って来ていることに気付きました。

時折、そんな話を交えつつも「波動注入」は進み、次に仰向けにさせると、膝 → 足先 → お腹 → 胸(心臓・肺)と入れ続け、最後にベッドに座らせ、信者さんが持参したハンカチで「波動」を入れる患部を覆い、喉 → 前頭部 → 後頭部 → 目・・・と注入し、仕上げに肩をキュッと数回摘み上げ、完了しました。

注入された人たちは「楽になった」「痛みがなくなった」「動くようになった」と感謝し、お礼(お布施)を封筒に入れ、サロン中央に祀(まつ)ってある「観音像」の下に置き、手を合わせていました。完全な「偶像礼拝」でした。

「波動」は、たくさん入る人、わずかしか入らない人があるそうで、「お墓参りをしっかりして来た人は、たっぷり入り、してない人はあまり入らない」。また、「これからお墓参りに行くことが決まっている人は、たくさん入る」ということでした。それほど「墓参りは、重要な行いである!」と言われたのです。

「波動注入」後には、持参した写真に「波動」を入れてもらったり、墓参り用に購入したお清め用の酒・塩・洗米に「波動」を入れてもらう人がたくさんいました。それは、かなり大量なものでした。というのも、信者さんたちがお参りする墓の数は、平均5カ所以上! 私も後に、自分の関係の墓だけで最大7カ所にもなり、元夫の関係を足すと、10カ所以上に及びました。

しかも、お彼岸にお盆と、最低年3回、1カ所につき30分のお参りですから、他の旅行はほとんどできません。本当に、お金と時間をずいぶん無駄遣いしたものだと、今更ながら恥ずかしくなります。墓場で「神ではないもの」を一生懸命拝み、その結果、どんどん不幸へと突き進み、大切なものを次々と奪われ、壊されていきました。思い出しただけで悔しくなり、騙(だま)された自分に怒りを覚えます。

回心したパウロが、かつてクリスチャンを迫害していた自分を恥じた気持ちが分かるくらい、というのは大げさですが(^_^;)私にとっては、それほど大きな「闇時代の苦い経験」でありました。今は「イエス様の十字架」によって罪が赦(ゆる)され「義人」としていただけたことを、本当にうれしく思います。あらためて主に感謝します!

ですから、これからの人生、しっかりと主に仕え、主の御声に聞き従い、クリスチャンとしての働きを全うしたいと思っています。

さて、・・・いよいよ、私の「波動注入」の順番が回ってきました。(つづく)

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佐伯玲子

佐伯玲子(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

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