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闇から光へ~的外れからの解放~(24)Xのサロンの内実 佐伯玲子

2017年1月16日16時25分 コラムニスト : 佐伯玲子 印刷
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「芸能界で生き残って行けるのか?」・・・自分の将来に不安を抱いたときに出会った「墓信仰X」(以下:X)。その教祖に会うため、初めてサロンに訪れた私は、100人近い信者の人たちとひしめき合って座り、その登場を待っていました。そしてついに、Xの教祖、Y氏が姿を現したのです!!

Y氏は、40代半ば(当時)で、色白でふくよか、小柄で上品なマダム、という感じでした。着ている物や宝石類は、一目で高価と分かる物ばかり! まさに「光り輝く弥勒菩薩」(・・;)。黒目がちでつぶらな瞳の奥には、無限に広がる「宇宙」、じっと見つめていたら、はるか遠い宇宙の神秘に吸い込まれていくようでした。日焼けサロンのオーナーからは、「派手だけど普通の主婦」と聞かされていましたが、見てすぐ「普通じゃないじゃん!」と、心の中で突っ込みました(笑)。

なんでも実家は裕福な家柄で、ご主人は不動産会社の社長ということでしたから、普段着が“パーティドレス”だったのも納得がいきました。これだけ金ピカだと、超有名占い師H・Kのような怖~い人を想像してしまいますが、Y氏は、至って穏やかで物腰も柔らかく、信者たちに、とても優しく接する人でした。

2人のご子息を持つ母親でもあったことから、私は安心感を持ちました。その声も美しく、まさに「鈴の鳴るような声」という表現がぴったりで、私は一目でY氏に惹(ひ)かれてしまいました。そして、Y氏の“奉仕タイム”が始まりました。

まず、信者に波動を入れていく前に、お話の時間が1時間ほどあり、内容は主に、「Xの真理」を説くものと、信者たちの「奇跡体験」を報告するものでした。話に入る前、Y氏から、「今日初めていらした方は、私からお顔が見える場所にいらしてください。お顔を見ると、その方に必要なお話が出ますから」と言われたので、出入り口付近に座っていた私は、周りにいた濃ゆいキャラのおばさまたちに、「あなた、初めてなんでしょ! ほらほら、先生からお顔が見える所に行きなさい! ほら、遠慮しないで、早く早くっ!」と、せき立てられるがまま辿(たど)り着いた場所は、Y氏のキッチリ対角線上でした(^^;)。

そして、Y氏は、よく通る華やかな声で語り始めました。「皆さん! 天にも理があるなら、地にも理があるんです! イエス・キリストや釈迦が生きていた頃は、“天の教え=心の教え”だけで人は救われていました。なぜなら、地を犯す人がいなかったからです。でも、現代はどうですか? 大地の自然な“気”の流れを、人間の勝手でおかしくしていませんか? 海や川を埋め立てたり、山を切り崩したり・・・特にお墓! 引っ越して遠くなるから移動するとか、お金持ちになったから、小さなお墓じゃ体裁が悪いと言って立派に立て替えたり、生きている子孫の勝手な都合やプライドで、いじっていませんか?」

「特に日本は、自分の先祖の“お墓”をいじる人がとても多い! それが原因で“地の気”が狂って、お墓の地深く根を張った、皆さんそれぞれの“元気の元”である、先祖から来る“気”の力が弱まり、最悪はゼロになって、病気・けが・事故・一家離散・離婚・破産・倒産と、次々と悪い事が起こってくるんです! 先祖と子孫は尾てい骨の所から“霊線”でつながっていて、お墓参りに行くと、そこを通って“気”が流れ、元気を頂けるんです。そんなお墓の土地に、クワを入れてみなさい! ガスボンベに穴が空いてガスが抜けていくように、いじった箇所から大事な“気”が抜け出して空っぽになっちゃいます。そうなったら命が危いの! ○○さんの所が良い例でしょう(本人が来ている場合は、本人にも証しさせたりしていました)。 お墓を立派に立て替えた途端に、バタバタ家族が癌(がん)になっていったじゃない! そもそも“癌”という字を見てご覧なさい。“品物が山になって病気になる”って書くでしょ! 小さいお墓じゃみっともないという見えで、お金をかけていじって、病気になったらばからしいでしょ」

「とにかく、お墓はいじらない。“墓”という字は、“人が土の中に、大の字に眠って、その上に日が照って、草が生える”と書くじゃない。そうやって、先祖が安らかに眠っていることが大切なの。お墓の大小や形や値段じゃないの。墓が朽ちても欠けても、そのままにしておくことこそ、子孫が幸せに生きていく基本なの。だから、お墓参りだけで良いのよ。神社仏閣、教会に行って拝んでもダメ。本当の神様はいないんだから。行くだけで具合が悪くなっちゃう。お守りやお札も買わないのよ」

「それから、『聖書』は本当の神様の真理が書かれているものでなくなっているから、開いた途端に冷たい“気”が出て、自分の“気”を取られちゃうわよ。確かにイエス・キリストが生きていた当時、彼から直接教えを聞いた弟子たちは、直接だったから正しい教えを聞けたけど、その後、それぞれの弟子が、勝手な解釈や自分の個性を入れて書き上げていき、出来上がったものが『聖書』なの。だから、神様の教えから離れたものになっているの。私は神様からの啓示で、『神を利用しようとする場所や品々に、マイナスの気を送る』とのメッセージを受けました。だから、神社仏閣、教会に行ったら、寒くていっぺんに風邪を引くわよ! とにかくお墓! 人間にとっての元気の元がある場所は、お墓しかないのよ!!」と、力強くメッセージしたのです。

クリスチャンになった今、教会は「神の家」、聖書は「神の言葉」という真理で生きているので、「なんて恐ろしい教えだ!」と思いますが、その時の私は、「なんてシンプルな素晴らしい教えなんだ!」と納得してしまったのです。

そして、なおも続いたY氏の話の中で、私は「ソレをすれば、もっと仕事が上手くいくんだ!」と思ってしまったことがあったのです。そして、徐々にXの教えに洗脳されていくのでした。

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佐伯玲子

佐伯玲子(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

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