ニューヨークから響く歌声 「ゴスペル」―神が日本人に与えてくれた素晴らしい宣教の手掛かり

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グリニッチ福音キリスト教会のキッズ・大人のクワイア
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「I’m in love with Jesus Christ(イエス・キリストを愛しています)」と何度も繰り返しながら、元気に英語で歌っているのは、Japanese Gospel Choir of Greenwich に所属するキッズゴスペルチームの日本人の子どもたちだ。手をたたきながら元気いっぱいに歌う姿を見ていると、感動で心が震えてくる(動画リンク)。

一方、日本人女性たちによるゴスペルクワイアも、子どもたちに負けてはいない。同じ日本人として、喜びにあふれている彼女たちの姿を見るとうれしくなるのは、筆者だけであろうか。歌声だけでなく、歌っている彼女たちの表情も素晴らしい。解放感にあふれ、心から喜び歌っているのが伝わってくる。彼女たちが歌う「Jesus I Love You(イエス様、愛します)」(動画リンク)を聞いていると鳥肌が立ってくる。

「とにかく気持ちがいい」「発散できる!」「まるで部活動をしているみたい」「歌っていると涙が出てくる」「単調な毎日の生活から自由になれる」「ディレクターの指導、歌声がたまらなくいい」「赤ちゃん、幼児を連れて練習に参加できるのがうれしい」

これらは、ゴスペルクワイアのメンバーたちから聞かれる声の数々だ。

練習では、「自分を忘れて神様を見上げて」「心配しない!」「精いっぱい神様にささげてください」と、クワイアディレクターのティモシー・ライリーさんの声が響く。ライリーさんは、日本語を交えながら優しく、楽しく指導し、毎回最後にはメンバーと家族の祝福を祈るのだそうだ。

レッスンは、1回2時間15分、キッズは1回1時間15分の計8回。毎回のレッスンの様子は録画し、曲ごと、パートごとなどに分割してユーチューブにアップし(メンバー限定で公開)、参加者は熱心に家で練習して本番に臨む。

ニューヨークから響く歌声 「ゴスペル」―神が日本人に与えてくれた素晴らしい宣教の手掛かり
大人のクワイア。ソロも大活躍。歌詞の意味を味わいながら歌う。

このゴスペルミニストリーを主催するグリニッチ福音キリスト教会は、日本人駐在員家族が多く住むニューヨーク州ウェストチェスターに隣接するコネチカット州グリニッチの中央に位置する。常に流動する日本人駐在員に福音を届ける種まき宣教の使命を受け、立石尚志牧師と聖美夫人が、2003年5月に日本から宣教師としてこの地に送られてきた。

ニューヨーク周辺の地域は現在、在外邦人数では世界2位であり、ニューヨーク総領事館管轄の範囲に住む邦人数は約8万6千人に及ぶ。米国といえども、日本人に対する各種サービスがそろう便利な地域だ。子どもの教育と習い事、それに伴う送り迎え、自身の習い事、ニューヨークの魅力あふれる文化の中での食事や観劇などで忙しい毎日を過ごす駐在員夫人たち、また、仕事で過密スケジュールの夫たちへの伝道は決して簡単ではない。

そのような中で、大人と子どもそれぞれを対象としたゴスペルクワイアなどをできないかと考えていたところ、14年に現クワイアディレクターのライリーさんが所属する Gospel Workshops International(GWI)から、ニューヨーク周辺の日本語教会に「ゴスペルワークショップに関心がないか?」との打診があった。まさに神の導きと、グリニッチ福音キリスト教会が応答した。

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キッズゴスペル。半数が夏の子どもキャンプ参加者。聖書の話もよく聞いてくれる素直な魂たち。

ゴスペルミニストリーをする第一の理由に「宣教」がある。GWIのディレクターたちも、ほとんどが未信者である日本人への宣教の必要を理解していたことから話が合い、共に協力する形でゴスペルミニストリーを始めることになった。

初めは、12人の参加者が集まればスタートしようと決めていたが、何とその倍の24人が与えられた。そこから始まり、口コミでクワイアの存在が知られるようになり、昨年秋は43人、今年秋は51人と、回を重ねるごとに参加者が増加している。参加者のほぼ9割が駐在員夫人で、残り1割が米国永住者。そのうち信者は1~2割だという。断然未信者が多い。

「教会が主催するゴスペルワークショップ」という強みを生かし、毎回リハーサルが始まる前に、牧師が日本語で聖書のメッセージを語る。内容は歌詞の解説、福音の基本メッセージ、言葉の力などについてだ。また、ゴスペル講座として、初めてワークショップに参加する人々を対象に、ゴスペルの内容や歴史などについての講義も行っている。

「最初は、歌いたいから来ているのであって、聖書の話はあまり興味がないという人も中にはいます。歌は基本的に全て英語、楽譜なしでしかも全部暗譜で歌うので、それだけで初めての方は精いっぱいのところがあります。しかし、何よりも歌の内容が福音そのものであり、ゴスペル音楽は直接心を揺すぶる素晴らしい力を持っています。ワークショップの回数を重ねるごとに、余裕が生まれ、歌詞もより深く理解されるようになり、霊的な領域でも深い影響を受け始める人たちが起こされてきています。今回初めて日本語の歌も歌いました。歌の内容を全部理解できる分、反発を感じる人が出るかもしれない、と最初思ったりもしましたが、全く逆で、メンバーたちは日本語だからこそ、まさに自分たちの告白として歌っていました」と立石牧師は話す。

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クリスマスの夕べの途中で行うキャンドルサービス。キッズ・大人のクワイアが「Oh Holy Night」を賛美し、その後、会衆全員でクリスマスキャロルを賛美した。

駐在員家族への伝道で、最もチャレンジとなるのは「忙しさ」だという。子どもの教育や旅行、買い物など、帰国というタイムリミットがあることから、スケジュールはいっぱいだという。そういう人たちが、本当に心の渇きを感じ、聖書の学びやクリスチャンとの交わりを優先し始めるには時間がかかる。優先し始めたころには、帰国、あるいは他の国への転勤ということが多いそうだ。ワークショップに参加する人たちもどんどん入れ替わり、14年の参加者の6割は既に帰国してしまっている。

しかし、喜びも多いという。クワイアの中から、礼拝や聖書勉強会への参加者が出てきたり、「帰国後もゴスペルを続ける」と言う人たちが起こされたりしているというのだ。日本のカルチャーセンターなどが行う「宗教色なしのゴスペル」と、「信仰をベースにしたゴスペル」を帰国者たちが識別し、生きた信仰のあるクワイアを選んでいるという便りも届くことがあり、励まされるという。また教会ベースの日本のクワイアの中から洗礼者が起こされていることを聞き、希望が与えられるという。

また、昨年秋に続いて2回目となったキッズゴスペルには今回、4~10歳の子ども16人が参加した。そのうちの半数が夏のバイブルキャンプの参加者であり、13家族中9家族は母親も女性ゴスペルクワイアの一員だという。「毎回、レッスン前に聖書のお話をすると、目を輝かせて素直に聞いてくれます。最終日に、『字のない絵本』で福音のまとめのお話をし、終わりのお祈り後、とても大きな声で『アーメン』と言ってくれたときには本当に感動しました。12月4日の本番でも『イエス様、大好き!』と全員が力いっぱい歌ってくれました」と聖美夫人は言う。

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本番前に大人も子どもも心を合わせて、神に栄光をお返しできるよう、またメッセージが伝わるようにお祈りした。

今後の抱負を尋ねると、「引き続き、種まきを続け、主が送ってくださる方々をそれぞれ一歩でも二歩でも主に近く歩めるようお手伝いすること。ゴスペルミニストリーの抱負としては、レッスンが行われていない期間に直接聖書の学びに参加する人たちが起こされていくことです」とあくまでも謙虚だ。華々しい表舞台の裏に、たくさんの裏方の奉仕や、積み上げられてきた多くの祈りがあることを忘れてはならない。この働きが続けられるためにも祈りをもって応援したい。

ゴスペルワークショップ、教会の礼拝、聖書の学びなどの参加希望者は、グリニッチ福音キリスト教会(教会電話:203・531・6450、牧師館(立石):203・531・1609、メール:church@jgclmi.com)まで。

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