コプト正教会が大阪西成で炊き出しボランティア(1)

2016年12月24日23時04分 記者 : 土門稔 印刷
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今年7月に京都の木津川市に日本で初めて正式な教会を構えた聖マリア・聖マルコ・コプト正教会が14日、大阪市西成区で生活困窮者の人のための炊き出しボランティア活動を行い、夕方からは同教会で交流会も行われた。

この日午後3時からJR新今宮駅前の釜ヶ崎福祉センターの1階に、同教会のエジプト人の信徒や、オーストラリア管区から来日したアルセニアス神父たちが計70食のカレーライスを振るまった。

同教会の今出ナンシーさんが一人一人に「元気ですか?」と声を掛けながら、温かいお茶と、湯気の立つカレーライスを手渡すと、集まった男性たちは「おおきに」「ありがとな」と言いながら受け取った。

コプト正教会が大阪西成で炊き出しボランティア(1)
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合わせて教会で集められた冬物の衣服も並べられ、手に取る男性の姿も。また今出さんが「私たちはコプト正教会から来ました。聖書は要りますか? 神父さんもいますので質問があったら何でも聞いてくださいね」と声を掛けて聖書やトラクトを配ると、受け取り、目を通す男性の姿も見られた。

その場にいた60代の男性に話を聞いた。男性は現在、近くにあるシェルター(緊急一時宿泊施設)で生活しているという。「どこか知らんけど、キリスト教の人やろ。あんま日本の教会はないけど、向こうさん(海外)の人らがようけやってくれるど」とも。

「ちょっと風邪ひいてるんでな」と少しせき込んでいたので、「体に気を付けてよいお年を」と言うと、「ありがとな」と言いながら仲間の元に戻っていった。

炊き出しは1時間ほどで終了した。同教会では、これからも継続的に西成でのボランティア活動をしたいと考えており、そのため釜ヶ崎で活動するカトリックの女性修道会のシスターたちとも連絡をとっているという。

エジプトのアレクサンドリア出身で、このためにオーストラリアから日本を訪れたアルセニアス神父は、「日本の教会から、大阪の西成は多くの人が厳しい状況の中で生活しており、多くの人から忘れられている場所だと聞きました。イエス・キリストは誰もを愛し、常に心にとめている人でした。厳しい状況の中でも1人ではない、あなたのことを忘れてはいません、常に心にとめています、ということを伝えたいと思って、今回初めてこの活動を行いました。これからもぜひ続けていきたいと思います」と話してくれた。

炊き出し活動を終えると、一行は車で1時間半かけて京都の木津川市の教会に戻るとのことで、同乗させてもらった。夕方からは、アルセニアス神父を囲んでの交流会とミサも行われた。

同教会は今年7月に単立ペンテコステ派のカリスチャペル京阪奈が使用していた3階建ての教会を譲り受け、コプト正教会の正式な教会としては初めて拠点を構えた。(関連記事:日本初のコプト正教会開堂式 京都府木津川市で教派超え100人が参列

それから5カ月となるが、現在はまだ常駐する司祭がいないため、ミサは月2回のみ行われている。しかし、ミサの日には日本各地からコプトの信徒が集まってくるという。今出ナンシーさんも、普段は鳥取県の倉吉市で日本人の夫と共に暮らし、英会話教室の教師の仕事をしており、この日も車で高速道路を4時間かけてやって来た。

「一般道路で来たときは、5時間半かかりました(笑)。でも、自分たちの教会でミサにあずかれるのは本当にうれしいし喜びだから、全然疲れません!」とハンドルを握りながら笑顔で語ってくれた。

ちなみに前々日の交流会には、日本人が1人、前日はエジプト人が2人、教会を訪ねてきたという。「人数は少なくても、私たちの教会を訪ねて来る方がいるのは本当にうれしいです。聖書に『二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのです』(マタイ18:18)と書かれている通りですから」とナンシーさん。

ハンドルを握ること1時間半、午後6時が過ぎ、とっぷり日もくれて教会に到着した。ライトアップされた教会の入り口にはクリスマスの人形が飾られ、クリスマス気分をまとっている。聖堂の祭壇には、コプトスタイルのイコンを描いた布が飾られていた。続きはこちら>>

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