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わが人生と味の道(45)随想録:人生12 荘明義

2016年12月1日11時55分 コラムニスト : 荘明義 印刷
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[人生]
健康な心の持ち方――譲るということ

病気は気持ちの持ち方で、治りもし、また悪くもなります。常に心に平安を持ち続けている穏やかな人は、譲ることのできる人です。道を譲らなかったために、傘で刺されて死んだ人がいます。席を譲らなかったために殴られ、大けがをした人がいます。たった1つの小さな出来事で、譲らなかったために夫婦げんかが起こり、挙句の果てに離婚してしまった夫婦もいます。

人はなぜ譲れないのでしょうか? それは、本当の損得が分かっていないからです。悔しい思いをして勝ち取った譲らない思いが、しまいには自分の体を癌(がん)に冒させ、挙句の果てには命までも危険にさらす。そこまでして意地を張る気持ちが分かりません。

譲るとは、相手の意見を受け入れる、信頼する、信じる、任せる、やらせてみる、相手を尊重する――ということです。そうすると、自分も楽になり、イライラしたりせずに済むことが多くあるのです。

譲ることによって、自分はさらに人格が形成されて落ち着いた人物になります。譲る学びで一番大切なのは、自分の思いどおりに世の中は回っていないことを確認することなのです。自分の考えを譲るとは、相手を信じる、信頼する、任せる、従うことで互いの信頼関係を築くとても良い学びができます。

相手の考えを受け入れる、自分の考えを譲る、任せるとは、自分が考えて納得するのではなく、相手を信頼し、信じるが故に任せることで、自分で納得がいって考えて理解できたことであれば、それは譲ることにはならないのです。

自我、短気、傲慢(ごうまん)、自己主張を直すには、まず譲ることを学ぶことです。譲ることができる人は、苛(いら)立たず、平安を失わず、すぐに怒ったりしない。譲る最大の学びは、身近な人にトレーニングしてもらうとよいでしょう。また、愛を学ぶ上でも役に立ちます。愛することは自分を捨てることなのですから。

相手の言いなりになるのが嫌、相手に言い負かされるのが悔しいと思っているあなたへ。心の平安が体の健康に大きく影響していることを忘れないでください。イライラや、怒ることは、健康を害するだけでなく、人間関係も悪くすることを覚えておいてください。あなたの命は神の御手の中ですが、あなたの心の健康はあなたの自己責任の中にあることを忘れないでください。

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荘明義

荘明義(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

横浜華僑キリスト教会ホームページ
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