韓国ソウル近郊の金浦(キンポ)のビル工事現場で10日午後1時40分ごろ、大規模な火災が発生し、作業員5人が死亡した。TBSなどが伝えた。
TBSによると、火災が発生したのはマンションとショッピングセンターの複合施設の工事現場。地下の工事現場で働いていた作業員5人が死亡したという。配管の溶接工事中に、近くにあったウレタン素材に火花が引火し、出火したとみられている。
韓国の聯合(れんごう)ニュースによると、ウレタン素材は燃焼すると猛毒のシアン化水素を発生するという。金浦消防署長は「ウレタン素材から煙が大量に発生し、作業員が窒息死したものとみられる」「ウレタン素材が燃えて出る煙は、一口吸うだけでも危険」などと話している。
火災があった工事中のビルは、地下2階地上10階、延べ床面積1万5900平方メートル規模で、昨年12月に着工し、来年1月に完成する予定だった。出火があったのは地下2階で、死亡した作業員の多くは地下2階と地下1階を結ぶ階段で見つかったという。
なお、聯合ニュースは10日午後9時41分時点で、4人が死亡し、2人が心肺停止で意識不明の状態だと伝えている。