フランス南部ニースで14日午後10時半(日本時間15日午後5時半)ごろ、フランス革命を記念する祝日に合わせて行われていた花火を見ていた群衆にトラックが突っ込み、多数の死者が出る事件があった。ロイター通信が地元テレビ局の報道として伝えたところによると、73人が死亡し、100人以上が負傷した。
同通信によると、トラックの運転手は射殺され、当局者は犯罪者による攻撃だったことは明白だと話しているという。ニース市長もツイッターで、70人余りが犠牲になったことを伝えた。
一方、共同通信がフランスのメディアの情報として伝えたところによると、このトラックの突入はテロの可能性があり、フランソワ・オランド大統領が内務省へ向かった。
14日はフランス革命を記念する祝日で、NHKによると、この日はパリ中心部のシャンゼリゼ大通りで軍事パレードが行われたり、エッフェル塔で花火が打ち上げられたりするなど、さまざまな記念行事が行われた。
一方、オランド大統領はこの日出演したテレビインタビューで、昨年11月に発生したパリ同時多発テロ後から出されていた非常事態宣言について、26日に期限が迎えた後は延長しない方針を明らかにしたばかりだった。