東京都日野市の自宅で、会社員の夫・河西広之さん(45)に火を付け、全身やけどを負わせて殺害したとして、河西さんの妻でフィリピン国籍の無職、カワニシ・フランシスカ・フランコ容疑者(45)が14日、殺人容疑で逮捕された。フランシスカ容疑者は、広之さんから暴力を受けていたと話しているという。NHKなどが伝えた。
NHKや時事通信によると、フランシスカ容疑者は今月3日午後7時ごろ、日野市新町の自宅2階で、床にライターオイルをまいて火をつけ、床で寝ていた宏之さんに全身やけどを負わせて、殺害した疑いが持たれている。
産経新聞によると、長女が直後に帰宅して110番通報。フランシスカ容疑者は、近くのコンビニエンスストアのトイレで、自殺しようと手首を切っているのが見つかり、病院で入院していた。14日に退院したため、警察が逮捕したという。
フランシスカ容疑者は、「自宅で夫から『死ねば』と言われ、蹴られた。これまで暴力をずっと我慢していたが、不安と怒りが抑えられなかった」(同紙)、「正しい判断ができなくなり、夫を殺して自分も死のうと思った」(NHK)などと話しているという。
同紙によると、フランシスカ容疑者は昨年11月から複数回にわたり、宏之さんから暴力を受けていることを警察に相談していた。