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フィリピンの教会指導者ら、南部の暴力を非難 干ばつで食糧求める農民を警察と軍が弾圧か

2016年4月7日19時05分 記者 : 行本尚史 印刷
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フィリピン全国の教会指導者たちは、干ばつで打撃を受けた同国ミンダナオ島南部で1日、食糧の救援を要求する農民と警察との間で起きた暴力事件を非難した。バチカン放送局が4日に報じたところでは、コタバト州都のキダパワン市にある高速道路沿いで抗議する人たちを散らそうと保安隊が発砲し、農民2人が死亡、数十人が負傷した。40人の警察官もまた負傷したこの悲劇について、幾つかの人権団体が政府を非難した。

フィリピンのカトリック司教協議会会長でリンガエン・ダグパン大司教区のソクラテス・ビレガス大司教は、「死というものは常に悲劇的だが、暴力による死が神の貧しい人たちに訪れるときはなおさらそうだ」と述べた。「私たちはキダパワンにいる私たちの農民のために祈る。亡くなった人たちが平和と幸福を天国で見いだすように」

復讐を避けるようにと、抗議行動をした人たちと犠牲者の遺族たちに訴える一方で、ビレガス大司教は、この問題が速やかに解決されるよう望んだ。「彼らの遺族が復讐の循環に屈せず、平和を取り戻す道を求めるように」と、同大司教は語った。「警察と軍隊が自らの任務に戻って平和を保ち、弱い人たちを守り、そして正義に仕えるように」と付け加えた。

干ばつによる被害を受けた農民たちは、作物を再び植えられるようになるまで、食糧援助を求めている。彼らは、自らが失った作物の代わりに、無料の種と農業支援のサービスを求めて訴えていた。

マニラのレデンプトール会は、抗議をしていた人たちに対する警察の扱い方に対して声を上げた。「こんな犯罪行為は受け入れられない。正義が行われるよう緊急に要求する」と、同会は声明で述べた。「飢えている人たちにあなた方が与えるものが、彼らのバリケードを自発的に取り壊し散らすようにとの申し出であったことを、私たちは受け入れることができない。農民が自らの権利を主張するときに、警察が(他者の権利に耐えることができないからといって)単純に殺人的な逆上へと変身してしまうというのは、弁護の余地がない」と述べた。

「北コタバトでその時に起きたことは、政府の警官たちによって行われた、殺人的で犯罪的な行為だ。そして、私たちは正義を要求する犠牲者たちに加わる」と、同会は付け加えた。

2日には、コタバトのアラカン町の教区司祭であるイタリア人宣教師のピーター・ジェレミア神父が、拘留された農民たちを訪れた。彼らの一部は同司祭の教区民で、同教区のプロジェクトの恩恵を受けていた。

フィリピン合同メソジスト教会(UMC)もまたこの暴力事件を非難し、その指導者たちは「全ての人々の尊厳を支え人権を守る」「公正で平和的な」問題の解決を求めている。「暴力による対立の終わりと、憐れみと理性の精神のために、私は祈る」と、UMCのスーザン・ヘンリー・クロウエ総幹事は語った。抗議行動を起こした農民たちの多くは、スポッツウッド・メソジスト・センターに避難した。

そして、アジアキリスト教協議会(CCA)も6日、警察による暴力的な対応や銃撃を非難する声明を発表し、フィリピン国家警察による弾丸の銃撃に直面した約3千人の農民や部族の指導者たちを保護し続けるUMCの指導者たちとの連帯を表明した。

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