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パキスタン警察、キリスト教徒の男性を裸にして吊るし、丸太で暴行し死亡させる 男性の息子が明かす

2016年2月8日23時59分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
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パキスタンのパンジャブ州ラホールにあるバードシャヒー・モスク
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イスラム教徒の家庭で窃盗を犯したことを自白させるため、警察による拷問を受けたキリスト教徒の男性の息子クラームさんが、今月に入り、男性が受けた恐ろしい暴行の実態を語った。男性は死亡した。

リアカット・マシーさん(当時47歳)の遺体が1月14日、パキスタンのパンジャーブ州グジュラーンワーラーの街で当局から家族に引き渡された。リアカットさんとクラームさんは、イスラム教徒である雇用人のムハンマド・ラザ・ハミードさんの家で窃盗を働いたとの告発を受け、地域警察に逮捕された。ハミードさんは、リアカットさんを15年以上運転手として雇っていた。

ハミードさんとその父S・A・ハミードさんは裕福なイスラム教徒のビジネスマンで、パキスタン正義運動(PFI)の地域の指導者でもある。ハミードさんと家族が外出している間に、何者かが押し入り、所有物が盗まれた。ハミードさんは警察に通報し、当初は容疑者不詳で告発した。

報道によると、その後ハミードさんは、自分の使用人が盗みを働いたと告発し、警察にリアカットさんと息子のクーラムさんを逮捕し自白させるよう圧力をかけたという。

リアカットさん家族の代理人は、現在「法と正義のための欧州センター(the European Center for Law and Justice)」のパキスタン支部「司法扶助協会(OLA)」が務めている。クーラムさんは、犯していない罪を自白させるため、地域警察がいかに彼と父を拷問したか、その様子を詳細に語った。

警察官の尋問に対してクーラムさんが自白を拒んだ後、警察官4人はクーラムさんに裸になるよう命じ、縛って殴打した。それでもクーラムさんが犯行を供述しなかったので、警察官は父親を連れてきて、服を脱ぐよう命じた。

警察官はリアカットさんを椅子の上に立たせ、後ろ手に縛ってから照明器具に吊るした。そのため、リアカットさんの肩は外れた。リアカットさんの足が床につくたびに警察官がひもを引っ張り、腕と外れた肩に力がかかり続けるようにさせた。

クーラムさんとリアカットさんがそれでも強固に無実を主張し、供述を拒んだので、警察官は縛られたままのリアカットさんを、死亡するまで丸太で殴打し続けた。

約1時間暴行を加えた後、警察官はリアカットさんが呼吸をしていないことに気付いた。そして警察官はリアカットさんを縛っていたロープを外し、失禁でできた尿だまりに遺体を置いたとクーラムさんは語った。

クーラムさんによると、自身はリアカットさんの遺体が解剖のために病院に運ばれた際に釈放された。解剖をした医師はリアカットさんが心臓発作により死亡したと診断し、暴行によってできた無数の傷やあざを記録することを怠った。

パキスタンの腐敗した司法機関は、しばしばイスラム教徒によって、宗教的少数派に対する怒りを解消するために利用されているという。リアカットさんの兄弟リアサット・マシーさんは1月、キリスト教徒に対する迫害を専門に報道する「Morning Star」とのインタビューで、ハミードさんのイスラム教徒である使用人は、誰も逮捕されたり告発されたりしていないと語った。

リアサットさんは、「イスラム教徒の使用人は尋問されていないのに、なぜ私の兄弟だけが名指しされて警察に留置されたのでしょう。私の兄弟は、誠実に15年以上雇用者に仕えてきましたが、彼らは兄弟を警察に引き渡して盗みを『自白』するまで拷問するよう依頼する前に、その事実を思い起こしもしなかったのです」と疑問を呈した。

リアカットさんは、9歳から20歳までの4人の子どもを残して亡くなった。彼は昨年11月中旬に逮捕された。そして1月14日に警察が遺体を引き渡したとき、解剖の記録を渡すことを怠ったとリアサットさんは主張した。

遺体が引き渡された後、遺族とほかのキリスト教徒の村民は、不法な殺人に抗議する意図で、街頭で遺体を運んだ。

OLAは地方裁判所に、裁判所の監修のもと再度の解剖を認めるよう請願し、また初めに解剖を行った医師の告発を計画している。キリスト教徒であるリアカットさん一家は、致死的な暴行に加担した警察官に対する訴追を行ったことで脅迫を受けている。

リアサットさんは、「私たちは、この殺人事件についての公正で徹底的な捜査と、彼の死に責任を持つ者を殺人罪で告発したことへの受理を求めています。警察は私たちの告発に耳を傾ける代わりに私たちを警棒で打ち、警察官に対する告発を受理する要求を取り下げなければ、クリスチャンの若者を逮捕して拷問すると脅しました。女性たちが何人か、警棒で撃たれて負傷しました。なので私たちはリアカットの遺体とともに撤退し、サジード・スハル警部補、アミン・バット調査官、警察にこの行いをすることを命じたS・A・ハミード氏の息子ラザ氏とアーサン氏への告発が受理されるまでリアカットを埋葬しないことに決めました」と語った。

パキスタンは、オープン・ドアーズが作成する世界で最もキリスト教徒に対する迫害が激しい国のリスト「ワールド・ウォッチ・リスト」の6位に位置している。オープン・ドアーズは2015年、パキスタンにおけるキリスト教徒への迫害はこれまでに最も高い順位となったと言及した。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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