真の“ゴスペル”とは ゴスペルシンガー・中山栄嗣

2015年4月10日12時51分 インタビュアー : 竹村恭一 印刷
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+真の“ゴスペル”とは ゴスペルシンガー・中山栄嗣
22歳の頃からプロとして活動するゴスペルシンガー・中山栄嗣さん
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ゴスペルの本当の意味を知っているだろうか? 福音とは神のもたらした最高の知らせであり、古今東西、さまざまなスタイルで表現され、時代や技術と共に進歩を遂げてきた。その一つの形がゴスペルであり、単に黒人霊歌として捉えられるのではあまりに空しい。そんな思いから、真のゴスペルを伝え続けるゴスペルシンガー、中山栄嗣さんに話を聞いた。

現在、九州・福岡を拠点に、ゴスペルシンガー、ディレクター、ボイストレーナーなどさまざまな分野で活躍する中山さん。クリスチャンの家庭に生まれ、「神様がいるのが当たり前」の環境で育った。幼稚園の年長の頃に洗礼を受けたが、思春期の頃には「教会には行ってはいたけど、心は遠くにあった」と振り返る。

高校の時から、バンドを組むなど音楽が好きになった。そんな中山さんは高校を卒業し、専門学校に行くようになって“ゴスペル”と出会った。「黒人さんがゴスペルを泣きながら歌っているのを見て鳥肌が立ち、その時神様は確かにここにおられると感じました。また、自分自身が神様からの愛の賛美を歌っているとき、自然と涙が溢れ、自分はこの方に愛されていると確信しました」と、本当の意味での“クリスチャン”になった経緯を話す。

その後、22歳の頃からプロの音楽家としてのキャリアをスタート。現在は、ゴスペルを音楽の1つのジャンルではなく、本当の意味での福音として伝えるために活動している。割合からするとクリスチャン自体わずかな現代の日本で、一口に“ゴスペル”と言った場合、単に「黒人教会で歌われる賛美」のことを指すと思っている人が多いだろう。しかし、本来のゴスペルとは音楽の一ジャンルではなく、イエス・キリストの福音そのものなのだ。

「音楽のジャンルとしてのゴスペルは伝わっているけど、真の意味でのゴスペルはまだまだ浸透してない。ゴスペルとは『神様を賛美する』こと。僕が解放感を感じたのも、神様が常に僕たちを愛してくださり、いろんなしがらみから解放してくださる方だから。そして神を賛美する場所には必ず共におられる。その『真のゴスペル』を伝えたい」と思いを明かす。

ゴスペルを指導しているとき、英語では元気よく歌うのに、日本語にした瞬間、歌う人たちのテンションが下がるのを感じることもあるという。「日本語で歌った方が、日本人の私たちには歌詞がしっかり入ってきます。それを恐れている人も中にはいます。でも僕は作詞もやったことがあるので分かるんですが、詩を書く人は神様を賛美するために書いているし、その言語ごとの魅力がある。一番の芯は神様の愛を歌うことで、その本質を忘れてはいけない」と強調する。

真の“ゴスペル”とは ゴスペルシンガー・中山英嗣
中山さんがリードするゴスペルクワイヤ「New Wings」。九州を拠点に日本各地で精力的に活動している。

そんな中山さんが最も大事にしているのは、礼拝であり、教会にしっかりつながること。2010年からは福岡を中心に活動するゴスペルクワイヤ「New Wings」をリードしているが、「(福音を)伝えるために出て行くばかりなら、心が必ずカラカラに渇きます。インプットがなければアウトプットはできない。教会で神様の愛をいっぱい吸収し、御言葉を握り、祈ることでまた宣教に出て行けるんです」ときっぱり。その思いを胸に、九州のみならず全国に今日も種をまき続けている。

「小さいことでも大きなことでも、神様から今与えられたことにどれだけ忠実になれるかはとても大切なことだと思います。そして神様が与えてくださった賜物を神様のために用いたい。だからこそ与えられた場所で礼拝し、祈り、賛美し、福音を伝える者として整えられていきたい。そう常に思っています。神様は本当にどんな人でも用いたいと思っておられ、いつも私たちのことを愛して愛してやまないということを片時も忘れないでください」。そこには真のゴスペルを通して、神の愛を伝える本物の熱意があった。

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