中国宣教レポート(3)なぜ中国でクリスチャンが多いのか?

2014年5月31日10時50分 執筆者 : 田中啓介 印刷
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地域の宣教訓練所に集まる若者たち。夜遅くまで学びの時が続く。
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このことは、気をつけて書かないと中国に対する悪口と誤解されてしまう可能性があるのですが、「なぜ中国でクリスチャンが多いのか?」という疑問に対するシンプルかつ興味深い答えです。

まず、中国では、ノンクリスチャンとクリスチャンの違いが、はっきりとわかるということが言えます。

多くの日本人は中国人に対して、「適当、ずうずうしい、マナーを守らない」といったイメージを持っておられるかもしれません。私も最初は、通訳の方から「中国人は初対面で今後会うことのないだろう人に対しては平気で嘘をつくから、本気にしないようにしてください」と注意されて、半信半疑でした。

しかし、確かに中国では路上の信号はあってないようなものですし(交通規則を守らない)、日本人と見ると平気で騙そうとする。実際に私の知り合いの牧師で、中国で散々な目に遭った人が少なからずおられます。私が実際に中国に行って分かったのは、それは良いとか悪いとかの以前に、中国と日本ではスタンダードの基準がまったく違うということです。

ところが、そうした現実の対極として、クリスチャンは嘘をつかない、約束を破らない、誰も見ていなくても規則を守る、悪口を言わない、そして親切なので、「どうしてあなたはそうなの?」と不思議がられる。さらに、「どうしたらあなたのようになれるの? 私もそうなりたい」と言われて、教会へ導くことができるのです。

私の二度目の訪中は、尖閣諸島問題のために中国全土で反日デモや破壊行為が巻き起こっていましたが、クリスチャンの人たちから反日感情などは微塵も感じなかったことは、言うまでもありません。

誰がクリスチャンで誰がそうでないか、見分けのつかない日本とはまったく違う点がここにあります。多くの中国人が、望ましいとはいえない現在の人間関係や社会に疑問と不満を抱えていて、変えたい、変わりたいと望んでいるのでしょう。

以下に、中国宣教にかかわる情報を資料として記します。

■ 激動の中国宣教史

東アジアに大乗仏教が流行していたAD60年頃、東方伝道に向かった使徒トマスが、アッシリア、インド、チベットを経て、中国でキリスト教を伝えたとされ、それが最初の中国伝道と考えられています。

431年、エペソ公会議において、異端として排斥されたネストリウス派が、シリア、ペルシア、アラビア、南インドなどの東方への布教活動の拠点を移し、AD635年、中国(唐)へと渡った。

唐の2代皇帝・太宗の唐代三夷教によって保護されたネストリウス派(中国語で「景教」)は、唐の長安に教会(大秦寺)を建て、伝道活動に従事した。しかし15代皇帝・武宋が道教を信奉したため、その後、景教を含むすべての外来宗教は弾圧・排除された。

13世紀、ローマから派遣された宣教師が、当時のモンゴル帝国の首都カラコルムで宣教活動を行い、多くの信徒を獲得。1310年、元の泉州に修道院が建設されたが、14世紀には自然消滅。

「日本人伝道のためにはまず中国宣教が必要」と考えたイエズス会のフランシスコ・ザビエルは、1549年から2年半の日本滞在後、中国宣教を試みたが果たせることなく1552年に中国広東省の上川島で病死した。

その後、ザビエルの遺志を継ぐため、イエズス会士たちが明と清の宮廷を中心に伝道活動を行い、かなりの成果を収めていたが、フランシスコ会とドミニコ会からイエズス会は中国の偶像崇拝を容認していると教皇庁へ訴えられ、1773年、イエスズ会は解散。以後、中国の宣教活動は19世紀まで滞ることになる。

19世紀に入り、ロバート・モリソンや、ハドソン・テーラーなどの宣教師たちが中国伝道を開始し、多くの人々が回心へと導かれた。また、災害や飢饉によって生きる術をなくした多くの民衆が、宣教師の慈善活動に救いを見出し、家族や村全体でクリチャンに回心する者たちは少なくなかった。

ところが、アヘン戦争など長く外国支配に苦しんできた中国民族主義者による暴動が山東省を中心に起こり、捨てられていた多くの孤児たちを保護していた外国人宣教師たちがその標的とされた。

中国宣教レポート(3)なぜ中国でクリスチャンが多いのか?
文化大革命により寺院や教会が破壊された。

彼らは子どもの内臓を薬にして売っているなどのデマが広められ、1897年にはドイツ人宣教師が殺害され、教会が破壊されるという事件が発生した。これらの暴動は1900年に頂点に達し、「義和団事件の乱」という8カ国を巻き込む戦争へと発展。その間に約2万5千人のクリスチャンが殺害されたと言われている。

第二次大戦後の1947年、毛沢東率いる中国共産党が、中華人民共和国を建国。彼らは「宗教はアヘンである」という、マルクスの無神論・共産思想を徹底させることによって中国統一を計った。

1951年、外国人聖職者国外退去命令が出て、中国国内にある教会とすべての宗教施設が破壊される。さらに1966年から約10年間続いた文化大革命によって2千万人近い人々が共産党に殺害され、クリスチャンもすべて一掃されてしまったかと思われた。

しかし、多くの宣教師たちが命をかけて蒔いた福音の種は、迫害の時代を生き残った「残りの民・レムナント」によって継承され続け、現在およそ1億4千万人のキリスト者を擁する世界一のクリスチャン国へと生長した。それはまさに「終わりの時にわたしの霊をすべての人に注ぐ」というヨエルによる「聖霊(後)の雨」の預言成就であった。(ヨエル3:1、使徒2:17)

中国天主教愛国会
中国共産党政権公認のカトリック系教会。ローマ教皇による叙任権の管轄外にあり、教皇庁側からは認められていない。 信徒数約500万人。

三自愛国教会
中国共産党政権公認のプロテスタント系キリスト教会。信徒数約2千万人。

家の教会(地下教会)
共産党政権非公認教会。中国政府から激しい迫害を受けているプロテスタント教会。現在中国では、この「家の教会」の働きによって、毎日3万人以上の人々が救われ、現在、河南省だけで3千万人。中国全土には約1億4千万人以上のクリスチャンがいると言われている。

■ 絶望も益に変える神の大逆転

中国宣教レポート(3)なぜ中国でクリスチャンが多いのか?
共産思想という名の悪しき宗教化

1)文化大革命は教会を破壊したが、神社仏閣等の偶像もすべて破壊された。
2)毛沢東が中国語を北京語に統一したため、聖書の流通が拡大された。
3)繰り返される戦争と迫害の中で真のクリスチャン(残りの民)が練り聖められた。

■ 中国地下教会の働き

▶ 彼らは・・・
① 主に呼び集められ(エクレシア / 教会)
② 世の中に遣わされ(アポストレー / 派遣・アポストロス / 使徒)
③ 人々に福音を伝える(ケリュグマ / 布告 / 宣教)

▶ 彼らが人々に伝えている福音とは・・・
① ユダヤ全土に起こった出来事(使徒10:37〜43)
② イエスが復活したという事実(1コリント15:1〜8)
③ イエスは主(人生の主権者)であること(ピリピ2:6〜11)

▶ 彼らは主に命じられた3つのことだけを守っている
① 互いに愛し合いなさい(ヨハネ15:17)
② すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい(マルコ16:15)
③ すべての民をわたしの弟子にしなさい(マタイ28:19)
※ ②と③の冒頭は、「教会で」ではなく「出て行って」

■ 中国の地下教会にはまったくないもの

1)教理・教派の違い
2)教会内における上下関係
3)礼拝における時間制限
4)「クリスチャンはこうでなければならない、こうあるべき」等の先入観
5)社会・人・他教会などに対する愚痴や悪口
6)服装や世間体等、 聖書的に重要でないことに対する気遣い
7)教会内における人間関係のストレス
8)人々に対して福音を伝えること以外の思い
9)拘束・収監されることに対する恐れ

■ 日本を襲う「ストゥレーノス」という迫害

年間自殺者3万人(ロシアに次いで自殺率世界2位)、がんによる死30万人 堕胎30万人(日本人女性の実に43%が堕胎経験があり、実質はその4~5倍以上と推定される)。鬱(うつ)・引きこもり170万人、ギャンブル依存症80万人。

毎年6千万トンの食糧を輸入、内2千万トン以上の食料(約5千万人分)を破棄。(食料12兆円+処理費2兆円)。日本は消費大国アメリカを凌ぐ世界一の食料破棄国。世界で10億人が飢え、毎日10万人(子ども3割)が餓死。神の視点から見れば日本も北朝鮮も同罪であり、日本はいま危機的状況にある。

■ 終末時代の攻撃

終末時代における大バビロン(反キリスト勢力)は、先進国にある教会を「ストゥレーノス」(黙示録18:3、7、9)によって攻撃する。

▶ 贅沢(口語 / 新共同訳) 物質・金権主義
▶ 好色(新改訳) 性的・精神的堕落

■ 悔い改めよ!(黙示録2:5、16、22 / 3:3、19)

▶ スミルナ教会(黙示録8:9〜10) 携挙される教会
わたしは、あなたの苦難や貧しさを知っている。だが、本当はあなたは豊かなのだ-あなたは、受けようとしている苦難を決して恐れてはならない‐死に至るまで忠実であれ。

▶ ラオデキア教会(黙示録3:17) 携挙されない教会
あなたは「私は金持ちだ、満ち足りている。何一つ必要なものはない」と言っているが、自分が惨めな者、貧しい者、目に見えない者、裸の者であることが分かっていない。

わたしはまた、もう一人の天使が生ける神の刻印を持って、太陽の出る方角から上って来るのを見た。この天使は、大地と海を損なうことを許されている四人の天使に大声で呼びかけてこう言った。「我々が、神の僕たちの額に刻印を押してしまうまでは、大地も海も木も損なってはならない。」(黙示録7:2〜3)

■ 日本にもリバイバルの日が必ず来ます!

「然り、わたしはすぐに来る。」アーメン、主イエスよ、来てください。

■ 中国宣教レポート:(1)(2)(3)

※ この宣教レポートは、日米中3カ国の「家の教会」を巡るミッションを続けている「Good News Station」の創設者で巡回伝道師の田中啓介牧師による寄稿レポートです。

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